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涙が、出てきた。
どうして、私はこの人を好きになれないんだろう?
佐藤くんを好きになった方が幸せに決まっているのに。
『ありがとう。だけど、私と岸は結ばれないのかもしれない。岸は恋愛感情で私の事思ってくれてないよ』
きっと、彼の応援枠。
勝利「昔、優太に振られたから?振られたから言ってるの?」
『何で、佐藤くんがそれ...........』
中学違うから知らないはずじゃ...........
勝利「聞いたんだよね。どんな子がタイプかなって聞いたら優太みたいなのがタイプだってかえってきて。優太の態度みたら何となく色々あったのは察した」
『そっか........』
勝利「佐竹さん、今は今、昔は昔なんだから。中学の頃とは違う。だから、昔の事気にするんじゃなくて、昔の事は過去の恋として処理をして、また新しい恋を優太にしたって思えば少しは楽なんじゃない?誰から見ても脈アリだと思うから。頑張ってね」
ああ、佐藤くんは優しい。
自分は振られたくせに、振った女の恋を応援するなんて。
『佐藤くんは何でそこまで優しいの?私だったら絶対そんなことない出来ない』
勝利「優太は大事な友達だから。振られて優太と佐竹さんがくっついてくれるなら許せるかなって。優太グジグジしてるからさ、アドバイスしただけだよ。青学デート、ここが決め手だと思うよ」
『ありがとう、佐藤くん。私よりいい彼女作ってね』
勝利「いるかな〜佐竹さんかなりいい女だから。もし、佐竹さんを超える人が出来たら相談していい?あ、でも優太と上手くいかなかったら俺の所おいで?待ってる」
『矛盾してる。もちろん相談乗るよ』
私に想いを伝えてくれた佐藤くん。
あの時の私と少し似てる気がした。
結果は分かってるのにってとこ。
私、また好きになっちゃったんだ。
もう、振られてもいいかな。
三回も岸好きになるとかありえないし。
好きになっても2回までだろう。
気持ち、伝えてみようかな。
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作者名:きい | 作成日時:2017年2月10日 18時