Second dream chance (ページ27)

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私の方が早くついたのか、公園には誰もいなくて、ベンチに腰掛ける。

少ししか明かりのない公園は少し怖い。

夜の公園なんて通ったことしかなくて、初めて来た。

岸「あ、佐竹、遅れてわりぃ！これ、どっちがいい？」

とさっき買ってきたんであろう、飲み物を私に差し出す。

『こっち』

岸「俺からの奢りな」

『ありがと』

そう言って岸から飲み物を受け取り、早速飲む。

喉乾いてたんだもん。

ダッシュできたから。

『岸、私ね青学行けることになった！』

ずっと、ずっとこれが言いたかった。

直接、お礼がいいたかった。

岸「マジで！？よかったじゃん！」

『全部、岸のお陰だよ。ありがとう。お礼が直接言いたくて』

岸「全然。俺は、佐竹の力になりたくてやった事だから。なんか、佐竹のお父さん変な事言ってなかった？」

変なこと？

『言ってなかったけど......どうかした？』

大切にしろとは言われたけど。

岸「なっならいいんだ。ホントに失礼なことしたよな、マジで」

『嬉しかったよ。あ、お父さん素直でいい子って言ってたよ。印象悪くなかったみたい』

岸「はぁー絶対嫌われたかなって半分覚悟はしてたんだけどな」

『してたんだ(笑)』

岸「そりゃあな！人の親にあんな事言うなんてさそれくらいするわ！」

『だよね(笑)嬉しかったよ。岸さ、行きたい所とかないの？東京で』

岸「んーそりゃあディズニーだろ！」

『んーそれ以外は！』

岸「スカイツリー。俺まだまともに行ったことなくてさ」

『私も。行こうね、終わったら』

OCは3時までには終わるだろうから。
せっかく行くなら見た後は遊んで来いって絶対言ってくれるから。

岸「おう！よっしゃ！すげー楽しみになってきた！」

『私も！』

苦しかったそのものが楽しみに変わった。