Second dream chance (ページ20)

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俺が消さないページ20

岸side

『ぬぁぁあああ！！！』

兄「うるせぇ！優太！」

『野球したい！！野球！！！！兄ちゃんキャッチボール！！』

兄「またかよ。外行くぞ！」

『よっしゃ！』

俺は、野球部を引退して、受験生に本格的になっていた。

もう7月も終わり頃。

佐竹はまだ、親を説得出来ていないらしい。

兄「どう？勉強は？」

キャッチボールをしながら兄貴が聞く。

『模試の評定ヤバイ。Dランクだぜ？青学。埼玉はB判定だし。あーどーしよ。集中出来ねーし』

兄「大丈夫！俺も今の大学D判定だった！この時期！だけど受かった！」

『兄貴は頭の構造がいいんだよ。俺と違って』

兄「一緒だろ。あ、あれお前が好きなAちゃんのお父さんじゃね？まだ説得できてねーんだろ」

兄貴が言われた方を見ると、遠くから歩いてくる佐竹のお父さん。
目の当たりとかよく似てる。

『でも、俺、どうしたら...........』

考えれてない。

結局どうすればいいのか。

その場しのぎってやつだよな、俺って。

兄「失礼承知で行ってこい。一緒に行きたいんだろ」

『分かった』

もう、それ位承知じゃないと、説得なんて出来ないんじゃないか？

こうでもしないと、佐竹の夢は............

『あのっ！すいません！佐竹の.......佐竹Aさんのお父さんですよね？』

父「そうだけど、何だ君は」

.

叶えることが出来ないかもしれない。