Second dream chance (ページ11)

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文学部じゃなくても文化学部とかでもいいのに、それも国公立でないなんて..........。

父「先生、私達は娘を県外に出すことは反対です。私立に行かせることも反対です。何も目的もないのにそれは無駄です」

“何も、目的がない”

そんな訳ない。

私は、他の人と違うの。

ちゃんと、なにりたいものに近付くためにそう言ってるの。

北山「僕は、娘さんが県外に出ることは価値がある事だと思います。娘さんが心配なお気持ち、ご察しします。ですが、娘さんが目指すのは東京でもMarchと呼ばれる名門校です。娘さんは目的もなく、県外に出るのではありません。きちんと目標を持って、それを達成する為に県外に出るんです。Aさん、後はもう、話せるよね？」

とみっくん先生が、私の目を見て合図。

やっぱり怖いけど、話さないといけないんだ。

後悔を、しない為にも。

『私、将来雑誌の編集者になりたいの。だから、文学部に行きたい。就職を考えたら東京に出たいの。ずっと、隠しててごめんなさい。ずっと思ってたの。高１の秋から。お願いします出してください』

私は頭を下げた。

お願い許して...........！！！

父「娘を雑誌の編集者にする為に育てた覚えはないぞ！！何またなれるか分からない安定した職業を言ってるんだ！小5でやっとテレビ局の社員から開放かれたかと思ったら今度はまたAは.......！！夢を持つ事はいい事だか許さんぞ！」

母「そうよ、A。考え直して頂戴！貴方、やりたい事が夢すぎるわ。県内に残って、幼稚園の先生になればいいじゃない！ね？」

ねえ、岸。

私、こうなるって分かってたよ。

反対されるって。

岸は懇談の前に私に“大丈夫”って声をかけてくれたけど、やっぱり大丈夫じゃなかったよ。