駆け抜けた青春～喜多崎高校男子バレー部物語～Second Season (ページ34)

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Volleyball 33 ページ34

A「あの時のバレー部はもう違うよ。私を主に苦しめてた人はもういなくなった。そんな人が先輩にいたらまたやられるかもしれない。それでも私、今度は自分の力であの舞台に立ちたい。皆とあの景色を見れたからそう思うようになった。小学校の卒業文集に書いた私の夢もう1度目指してみようと思うの」

ああ、そうだった。

君は平野Aの時に卒業文集に春高に行く夢を書いた。

それを目指して頑張ってきた。

高校で辞める時、俺は君にその卒業文集を読んだけど、心動く気配もなかった。

そんな事をここで言うことはその事が何処かで離れなかったのだろう。

『俺ともう1回立つ気ないの？今年はもっと上の世界見せるから』

俺も俺で勝手だと思う。

少しでも一緒にいたくて、チームからAが居なくなるのが怖くて、入部する時はあれだけ止めたのに今ではいてくれないと困ると居なくなるなと必死に止めてる。

A「上の舞台は確かに見たい。でも、私顕嵐と同じになりたい。選手として立ちたい。叶わないかもしれないけど、頑張りたい。私、バレーの選手になりたい。ずっと好きな事してたい。怪我してもどうなってもいい。やり続けたいの、バレーボールを」

真剣に俺に言う彼女を俺はもう止める権利はないと思った。

ああ、辛いけど

『先輩達にはちゃんと話しよ。もう止めても無駄なの分かってるから。自主練毎日付き合うからブランク早く取り戻そうな？』