Volleyball 30 ページ31
顕嵐side
大会まで残す所二週間。
練習時間もいつもより伸びて、朝練だって早いし、昼練もするようになった。
岸「カイ！お前もっと端狙え！」
カイ「すいません！」
樹「岸！さっきももっと上がいい」
岸「りょーかい！」
みんな生き生きしてる。
微調整もかなり出来てきた。
初戦の相手はジンをカイに変えたりとか普段使わない子を使ったりして戦い方を考える。
最後だから県体優勝、地方大会も優勝しか考えていないと岸先輩が言っていた。
岸先輩は学力は足りているけど、出来たら推薦で筑波大学に行ってバレーで注目を浴びたいと言っていたから余計に意気込んでいるのだろう。
夜8時、練習を終えた俺とAは自転車を押しながら並んで帰っていた。
『俺ら優勝出来んのかなー？』
A「そんな不安なの？」
『不安だし！何よりもさ、星稜と明蘭だぜ？アイツらやってから俺らだぜ？勢い違うだろ。不安だわ』
Aブロックに俺ら、Bブロは微妙でCに明蘭Dに星稜。
だから、明蘭も星稜の買った方が俺らと決勝戦うことになる。
でも、決して油断してはいけない。
気を抜くと決勝にも行けなくなる。
うちの県はほかの県に比べてレベルが高い。
正直、地方大会の1回戦突破は優勝してたら正直、普通に勝てる。
明蘭や星稜の方が強いから。
A「そうだね。ねえ、顕嵐。私がいなきゃこれから不安？」
『は？何言ってんだよ』
急にどうしたんだよ、コイツ。
もしかして、紫耀の所に行くとか。
有り得ない話ではないけど。
A「私、この大会終わったら選手復帰しようと思う」
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作者名：きい
| 作成日時：2017年3月18日 19時
