駆け抜けた青春～喜多崎高校男子バレー部物語～Second Season (ページ11)

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Volleyball 10 ページ11

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何で、エリーヌがここに？

昨日、外国人の子が転校してきたのは知ってた。
でも私は、次の日の入学式の準備とか初めて生徒会でやる事だったから頭がいっぱいで............

名前とかそこまで関心が回らなかった。

『エリーヌ、ごめんなさい。Sorry』

これを言うしかないと思った。

エリーヌとは小6の頃に合宿で出会った。

国際交流プログラムの一貫で私は代表として招集された。

そこでエリーヌとパスのペアを組んだ。

あの時は片言な英語で言ったんだっけ？

I wii play with you

同じチームでプレーしようというふうに約束した。

もう、忘れられてると思ってたから。

まさか、本当に覚えて実現しようとしてたなんて。

まさか、日本に来るなんて。

苗字まで変わってるのに、エリーヌは。

エリーヌ「エイゴツカワナクテイイワ。ニホンゴベンキョウシタノヨ。アナタトアワナイアイダニ。ドウシテ、ドウシテバレーヲヤメタノ？ネエ、ワタシトノヤクソクワスレタノ！」

『忘れるわけなんてない！ずっと覚えてた！』

エリーヌ「ナラドウシテバレーヤメテルノ！オカシイジャナイ！ワタシハズットシンジテタノニ！」

ああ、私は最低だ。

大切にしていた友達を裏切った。