駆け抜けた青春～喜多崎高校男子バレー部物語～Second Season (ページ2)

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Volleyball 1 ページ2

顕嵐side

多分、この環境の狂いが始まったのは絶対と言っていいほど、この時だろう。

4月1日。

俺達は、普通に一生懸命練習に励んでいた。

新入生に抜かされないよう、もっと強くなる為に。
結果を残すために。春高に行く為に。

ジン「知ってる？今日、女バレに新しい顧問来るって！」

颯「知ってる！アイツ解雇だし！すげんだろ？なんか。実力派だってよ」

まつく「何度も春高連れてってるんだって？ヤバイよな、A、知ってる？」

A「井ノ原先生でしょ？凄い評判いいみたい。前の学校も強くして春高連れてったみたい」

『男バレくっかなー』

カウアン「いっそのこと俺らの顧問だったりして！」

まつく「ないない。俺ら坂本先生と小山先生いなきゃどーすんの」

琳寧「確かにそれは思う」

朝、聞いたその噂は瞬く間に男バレの中でも話題になっていた。

岸「顕嵐～きっちりしないとエース取られるよー？」

『すんません！』

皆、メキメキ上手くなって、エースって言われても気を抜けない状況。

北斗先輩、最近特に上達はえーんだよな。

スパイク練習をしていると、坂本先生と誰かが歩いて来るのが見える。

岸先輩が集合を掛け、集まらせる。

坂本「紹介する。もう知ってる人はいると思うが、新しい女バレの顧問の井ノ原快彦先生だ。井ノ原先生は何度も女バレを春高に連れてってる凄い先生だ」