偽装彼氏 -Another of stories-

こうはい 28 ページ28

『何がみたい？』


A「廉先輩見たいのあるんですか？」


『俺はなんでも！なんかみたい！』


A「なんかって......」



『今、忙しいから滅多に映画館とか来れんやろ？好きなん、言ってええで？』




好きなの.........




『これが、いいです』



思い切って、見たいもの。




大人気少女漫画の実写化。




見たいけど、行く暇なくて......




廉「ええな！俺も丁度見たかったねん！チケット買おうか」



『はい！』




チケットとポップコーンと飲み物を買って、スクリーンに入る。



上映まで予告見たりして、少し静かな声で話したりしながら。




上映が始まって、チラッと横を見れば映画に見入る廉先輩。




うわ、横顔綺麗だなんて。




それから普通通りに映画を見て、服を選んだり、私がお気に入りのデザート屋さんに連れて行ったり、ホンマに楽しかった。





今日一日だけで廉先輩の事沢山しれたし、もっと好きになった。




『今日は楽しかったです。送ってもらってすいません。ありがとうございました！』



夜、家まで廉先輩に送ってもらった。

いいですって断ったのに断りきれなくて......



廉「俺も楽しかった。ありがとう。なあ、もしさ、再来週の日曜日まで勝ち残ったらさ、試合見に来て欲しいねん」





え..........？







先輩今なんて........




廉「俺のサッカー見て欲しいねん。もうすぐ引退やから。もし、二日目のチーム見に行くにしても会場も近いって聞いたから.......」



『いいんですか？見に行っても』




廉「当たり前やろ」



夢みたい。






ねえ、廉先輩。





私、少しだけ期待していいですか？




『絶対行きます！頑張って勝ち残ってくださいね！』



廉「ホンマに！？嬉しいわ！絶対勝つな！」


『はい！』



廉「じゃあ、俺はここで。おやすみ」



『おやすみなさい』




私と廉先輩はお互い手を降りあって別れた。

こうはい 29→←こうはい 27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す