新･Bitter&Sweet【短編集】

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『お昼一緒に食べる！やけどな、俺、ちゃんと昼飯買ってきたから大丈夫やで！』




返しに行く勇気もAに打ち明ける勇気も、ご飯を捨てて食べたふりして返す勇気もなかった俺はそうかえすしかなかった。





A「へぇ〜大吾にしては珍しい事するんやね〜分かった。大吾の分いらへんかったから今江にでもあげにいこ、弁当忘れてそうなし」






え！？持って帰るんやなしに大地にあげるん！？
待って、待ってそれは嫌や、それは嫌やー！！！





やけど、それも言えない状況にある俺は





『好きにしたらええやん』






そう答えるしかあらへんかった。









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昼休憩



俺はAの所に後輩の子に貰った弁当を持っていく。




A「大吾、お疲れ様！食べよっか！」




『おん！』





Aが広げていたのは美味しそうな、2人分のお弁当。




大きそうな荷物はそれで、分けれないもんだからこうやって食べるしかないんやろう。






ああ、食べたい。







俺も貰った弁当を広げる







A「随分、手作り感が凄いお弁当なんやね」






俺の弁当を見るなりAが言う。





『そうそう！いいお弁当売っててなぁ〜』





嘘をついて必死に誤魔化す。







どうか、バレませんように..........！！




A「これどこの店で買ったの？」





『近所のローソン』






A「こんなのあったっけ？」




『今日出た新発売なんやって！』




A「ねえ、いくらしたの？値札見えないよ？」




『あー捨ててきたねん！』





A「ねえ、じゃあこの手紙は何なのかな？」

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