新･Bitter&Sweet【短編集】

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お風呂をあがり、服を着て、メイクしてレストランへ


紫耀「遅くなってすいません。予約の平野です。」


店員「平野様ですね。2名様でお間違いないでしょうか？」


紫耀「はい」


店員「では、こちらへ」


紫耀「いこっか」


『うん』


紫耀から差し出された手を握り、席に着く。



お洒落なお店。




この辺は私の方が知ってるのに、こんな店、初めて知った。



ご飯を仲良く食べ終えた後、店内が暗くなる。



『ねえ、紫耀。暗くない？』



紫耀「せやね」



となんだか嬉しそうな紫耀。




♪ハッピーバースデーツウユー♪ハッピーバースデーツウユー♪



流れる誕生日の定番音楽。



きっと他に誕生日の人でもいるのだろう。




紫耀は、こんな洒落た演出なんてしない。





だけど、向かってくる




赤いロウソクの光。





え？




待って待って、




紫耀「ハッピーバースデーツウユー♪ハッピーバースデーツウユー♪」



と紫耀は楽しそうに歌っている



普通はどこの席の人なんやろ？とか言うのに言わないのはきっと、誰かに行くのか分かってるの？




「ハッピーバースデーディアA〜ハッピーバースデーツウユー♪」




と私の目の前に出されたロウソクが３本立っているケーキ。



『え！？え！？え！？』



あまりにも突然な事で動揺して、まともな言葉が喋れない私。




嘘でしょ..........




こんな事、あるの？



店員「藤原A様。18歳の誕生日おめでとうございます。当店からのささやかな誕生日プレゼントです。」


と店員さんからニッコリとされ言われる。



待って、私誕生日なんて一言も........



『ありがとうございます。あの、私誕生日だなんて.........』



店員「平野様からサプライズのご依頼を受けさせて頂きました。素敵な彼氏さんですね。」

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