新･Bitter&Sweet【短編集】

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『分かった！なあ、紫耀、乗せて家まで帰ってくれるん？』


紫耀「乗せて帰らずデートしますけど？」





デート.............



『いやや。初デートが制服で汗臭いのは嫌や！紫耀、ホンマにお願いやから家まで寄って！！』



嫌すぎる。




嫌すぎる。




デートはね、嬉しいんだよ。




でもね、こんなに急にデートとか！！！




無理無理無理無理！！！！




服服服服ー！！！！！



紫耀「えーお店の予約は8時やけも間に合うかなぁ〜？」


まだ6時20分やぞ？
何処か知らんが遠くない限りはなんとかなるやろ！



『とりあえず連れて帰って！こんな格好でデート行きたくないの！！』




だって、釣り合いが取れてないんだもん。




顔面からして。




それに、普通のちょっと決めた格好の男と汗臭い制服女がデートだなんて........




消えてなくなりたい、黒歴史になりかねない。



紫耀「あーもう分かった！荷物詰めるから早く乗って！時間ないねん！」



そういうと、レンタカーの後ろの座席を開けて、私の荷物を詰める。



『ありがとう。紫耀』


紫耀「お礼はええから早く乗って」


そう言ってドアを開けてくれた紫耀に嬉しすぎて身体の体温が上がっていく。



詰め終わって紫耀が運転席に乗る。



紫耀「よし、行くか」



『うん！』

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