【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ50)

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この拳に俺たちはなんどもなんども助けられてきた

「A君何を、」

『俺の力、少し分けた。

炎は活力を上げるからね』

「ありがとう、君がいてくれて私は頼もしいよ」

『それは終わってから言ってくれ。』

オールマイトの顔に笑顔が戻る

その途端マグマは消え中から奴が出てくる

「素晴らしい、本当に素晴らしいよ。

私を２分止めた、内側から攻撃したけれど逆に私の拳を溶かすなんて

でもその２分の間に僕は確信を得たよ。オールマイトの中にワンフォーオールはもうない

緑谷出久！ワンフォーオールの譲渡先は彼だろう。

隣にいる彼に譲渡すればよかったのに

見る目がないね、オールマイトは。A君が引き継いだのなら僕はとても誇りに思ったのに」

『１５秒』

「え？」

『俺があの技を仕掛けるのに必要な時間』

自分の親指を歯で掠め血を出し炎でオールマイトを援護しながら走る

＿＿＿１５・１４・１３・１２＿＿＿

その間もオールマイトは倒れそうになりながらオールフォーワンに立ち向かう

その隙に地面に血を垂らしオールフォーワンを囲むように黒炎で陣を描く

＿＿１１・１０・９・８・７・６＿＿＿

オールマイトは俺の言った１５秒を稼ぐために右腕を犠牲にする姿が横目に見えた

成功できるのか

この技が成功できなかったらどうなるのか

オールマイトはどうなるんだ

失敗したら

＿＿５・４＿＿＿

陣を書きながらいろんなことが脳裏に浮かぶ

今までこの技を幾度とやってきた。でも成功した確率は非常に低い

それに比べ今回は今までやってきた規模と比べ物にならないくらい大きなもの

＿＿３・２＿＿＿

でも、限界を超えることができる凄さを

俺はこの人から学んだ

＿＿１＿＿

「足が灰に」

『オールマイト！今だ！』

「United states of smash!」

陣に黒炎を灯すと一瞬にして黒い炎が陣をなぞりオールフォーワンの足が石化し灰になって朽ちていく

身動きができずオールマイトの最後の一撃が当たるまでは自分の目に映ったが竜巻が起こりその間は近くに近ずけられなかった

竜巻がはれるとそこにはオールマイトが立っていてオールフォーワンとの戦いはこれにて幕を閉じた

よろける彼を支え最後に力強く彼は天高くに拳を突き上げた

『お疲れ様、オールマイト』

「A君もね」

俺は生涯、平和の象徴No. 1ヒーローとしての最後の仕事に立ち会えたことを誇りに思う