【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ31)

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「昨日の夕飯、美味しかったな」

「A先生は料理上手で良いお父さんになるわ」

「A先生がお父さん！禁断の恋の予感」

カレーを作っている時クラスの奴らが兄さんの話をしていた

確かに昨日の夕飯はうまかったし兄さんを誇らしいと思ったけど

結局A組だけでなくB組の奴らにも兄さんの手料理を食べられた

「そういえば、いねぇ…」

今日１日姿を見ていない

もしかしてB組の方にいるのだろうか

「今日のA先生は男でも抱ける←」

「おいら、別な扉開いちまったかもしんねぇ←」

「おい」

「っ！！ど、どうしたっ！」

「なんだ、と、轟。お、おいら達になんか用か」

「いや、今日兄さん…A先生見なかったか」

通りすがった上鳴と峰田からA先生と聞こえた

もしかしたら居場所を知っているかもしれない

「もしかして轟、お前見てねぇの？」

「もったいねぇー、あれは見るべきだぜ」

「？…おう」

「もしかしたらまだ洞窟にいるかもしんねぇから行ってこいよ」

「あぁ、ありがとな」

２人の情報によると常闇が訓練していた洞窟兼洞穴に１日中いたらしい

他の奴らに聞いても姿を見ていないらしいからまだそこに居る可能性がある

「A先生」

『ぅ、ヒック…焦凍？』

「何も見えねぇ」

そこは暗くて何も見えなかったがすすり泣く声がした

炎を灯してあたりを明るくすると

「っ！…兄さん」

『みないで』

「…似合ってる」

『似合ってない！！！』

「わりぃ…かわいい」

『そういうことでもない！！！』

「…抱きたい」

『ちょっ！どういうこと！』

いつもは格好良い尊敬する兄さんが今日はなんだか可愛くて

ぎゅっと抱きしめたくなった

『んっ、焦凍…やだぁ』

「なんで」

『恥ずかしい、俺、１番焦凍にみられたくなかったのに』

「好きだ、どんな兄さんでも好きだ」

『…焦凍。お願いがあるんだけど』

「っ！な、なんだ」

密室←

暗闇

２人きり

そして、お願い

姉さんの部屋にある漫画で読んだことがある

この展開は…

今日の日ほど姉さんの部屋でいろんな研究をして良かったと思ったことはない

脈が急上昇、ドキドキと胸が打つのがわかる

『あ、あのね』

「おう」

『俺の服、持ってきて』

「…」

道のりはまだまだ遠い

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「ぉ、轟、どうだった」

「…勉強不足だ」

「え？」