【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ15)

今日:9 hit、昨日:35 hit、合計:780,473 hit

１５ページ15

『はい、テスト範囲はここまでだからしっかり勉強するように』

授業が終わると「鬼ー！」とわめく声が聞こえるがそんなの無視

『今回は範囲も広いし内容も難しいから。赤点とんなよ』

「簡単にしてください！！」

『んじゃ上鳴には特別激ムズテストを』

「ゴメンナサイ」

筆記試験の他にもちろんのこと演習試験もある

どうやら生徒たちは筆記試験よりも演習試験の方が気になっているらしいが

え？少し手を抜いてやれって

いやだね、寝ずに勉強しろ生徒共っ！あっはっはっはっ！！！

地獄を見ろ

『ウフフフフフフ』

科学準備室に戻った俺は一人テストを作ろうとソファーに座りPCを立ち上げる

「A先生」

『ん？焦凍どうした』

「わかんねぇとこあって…」

わかんないとこ？こりゃ珍しい

普段から小テストを行っているけれど焦凍はいつも満点

『どこわかんないの？』

部屋の中に呼び教科書を開き焦凍が指をさすところを見るとそれは今日やったところ

『ここ今日やったよノート見てみ』

「ノート…とるの忘れた」

『え？』

いつも真剣に授業を受けてるし今日もいつもと変わらない様子で受けてたと思ったけど

どうしたんだろうか？？？

立ってる焦凍を見上げると下唇を少し噛み俺を見つめる

『今日は授業集中できなかった？』

「いつも集中してねぇ」

『えー、俺には真剣に受けてるように見えたけど』

「実はノートもいつもとってない」

『いや、それは嘘』

「うそじゃねぇ」

『…まじでどうした？』

俺が困ってると焦凍は俺の上に座って抱きついてきた

ここ学校です焦凍さん

『焦凍？』

「叱ってくれ…」

『は？』

「俺授業も真剣に受けてねぇし、今も学校で兄さんに抱きついてる」

なんだなんだ、まじでわからん

今日は甘えたい日ですか？急に叱れと求められ困惑してる俺

『焦凍、そろそろ降りて』

「ヤダ…」

『学校では先生と生徒だろ。そういう約束』

「俺も叱ってほしい…」

小さくボソっと耳元でつぶやくのでしょうがないなと俺は焦凍をソファーに押し倒す

『焦凍、俺はお前を怒りたくないし叱りたくもない

家であっても学校であっても…

どろどろのぐじゃぐじゃになるくらい俺はお前を甘やかしたい

それでもお前は俺に叱られたい？』

俺は焦凍の返答を待たず額に２度口付けてから部屋から焦凍を部屋から出した