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『ぅ、はぁっ!』

「お前のせいだ」


そうだ、俺のせいだ

息が苦しくてそれでも俺は抗えないでいる

まるで、あの夢のように



「あなたのせいよ!」

味わったことのない冷たさは時々見る夢と同じ



『かぁ…さ、ん』

つま先からどんどん凍って行くのがわかる

少年はいつの間にか白い髪の女性に変わった

首を絞める手はとても冷たい




「あなたのせい、あなたがいなきゃっ」




あぁ、母さん

母さんに殺されるなら俺は本望だ



「あなたがいなきゃ」



俺の真上の顔に俺は手を添えた

あぁ、懐かしい

でもこんなに冷えて、こんなに冷たい母さんは初めてだ

俺の知ってるぬくもりはもっと温かかった




『好きだよ。

俺は今も貴方が好きだ。大切だ…だから悔しい

だから、あの時の自分が憎い』





頰に流れる涙が横に流れる




『忘れてくれていいんだ。貴方が幸せなら

俺のことを忘れてくれていい

俺のことを恨んでくれていい

憎いと思ってくれていい

謝らなくていいよ』






首を絞める手が和らぎ空気が肺にちゃんと入ってくる

驚いた目をした彼女は本物じゃない

それでもこれは俺の覚悟だ




__僕を受け入れて__



俺が自分を否定するということは

記憶を否定することで

思い出を否定することだ


それは、あまりにも残酷なこと




だから




『もうやめる


もう、自分を責めるのは、やめるよ』




「…A」




『許してなんて言わない。

許されたいと思わない

でもあまりにも、可哀想だ

あんな幼い自分の記憶までもを否定するのは』



「A」



『それに、俺はまだやるべきことがある






ヒーローだから』





俺の力で俺の炎で赤を溶かす

目を開けると見覚えある森の中で目の前に一人のヴィラン




「素晴らしい。自力で出てくるなんて初めてだ」

『あぁ、お前が犯人か』


燕尾服をまとった中年男


「私の個性は心の奥にある闇を引き起こす能力」

『闇、か…でもまぁ礼を言うよ。自分の心に区切りがついた』









__ヴィランの狙いの一つが判明___


__狙いは生徒のかっちゃんとA__



マンダレイのテレパスで情報が流れてきた








『あぁ、だからあんたか。よほど自信があったんだな



でもちょっと先を急がなきゃなんないみたいだから』




「っな!個性が効かない…」



『そこ、どいてもらうよ』

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もぶ - あひるボート1時間コースが10分でッ...wwwwww吹いたwwwww (2022年5月31日 0時) (レス) @page2 id: 3fdbb0f866 (このIDを非表示/違反報告)
サヴァ - 三時間二十分組は幻 (2021年6月8日 1時) (レス) id: 0d8c07697e (このIDを非表示/違反報告)
アポぱーい(プロフ) - 楽しみにしますね!! (2018年12月24日 22時) (レス) id: 49e63ddf78 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 応援してます!これからも楽しみにしてますヾ(o´∀`o)ノ (2018年8月20日 0時) (レス) id: 45185143f8 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 鶴丸初期太刀って言ったらしばかれるかな?(;・д・) (2018年8月20日 0時) (レス) id: 45185143f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月21日 23時

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