２−５ ページ5
『さ、話してもらおうか』
「何をかな…」
『俺はあんたのこと全部じゃねぇけど。知ってるつもり』
もう随分、俺はこの人からヒーローとは何かを教わってきた
格闘的なこともそうだけどそれだけじゃない
この人の癖や習慣、全部を盗むつもりで見てきた
『嘘、じゃなくても。隠したいこと…あるでしょ？』
「っ！あはは…参ったな」
『別にあんた個人の隠し事は聞くつもりないけど。
それがもし、ここにいる誰かに関わっているんなら
俺はあんたの弟子として、そんで教師として
聞く権利はあると思う』
２人きりの部屋
ちゃんとこうして話すのは２回目
１回目はオールマイトの方からで、今みたいにこの人が黙ることはなかった
『どうしても言いたくないなら無理に聞かない。』
「A少年…」
『俺、もう少年じゃないよ。俺のことちゃんと見て…
もう俺、ヒーローだよ。そんでもうちゃんとした大人だ』
静けさの残る部屋を俺は出た。
『てっきり…俺は』
話してくれると思った
あの人は隠し事が上手くない。すぐ仕草に出る
最近妙にそわそわしてた、新任につくからかなって思ってたけれど
そうじゃない、出久の個性。
今日それを見ておもった、俺の勘違いかもしれないしただの予想にしか過ぎないけれど
「兄さんっ！」
『ん？おう…焦凍』
「さがした」
『学校では兄さん禁止だっていっただろ。それに抱きつくのもだめ』
べりべりべりって音が出るかのように焦凍を剥がす
やっぱむすっってしてる
「今は二人きりだ」
『でも学校。』
「今日、俺のこと…見てなかった」
『え？』
「上の空だったし、俺の知らない奴が兄さんのこと…名前で呼んでたし」
お、あれあれ？
拗ねてるよかわいい
『ちゃんと見てたよ、でも弟だからって贔屓はできない。わかってるだろ？』
「…わかってる」
『焦凍、おいで』
「…でも、ここ学校」
こんなにも可愛い弟を抱きしめないわけにはいかない
今日だけ帰りの早いみんなの
誰も見てない夕日にてらされた廊下の真ん中で
「っん…A先生」
『おまっ！こんな時に先生いうな』
「だって、学校では先生って」
『先生だったら生徒にこんなことできない』
「もっと、抱きしめて」
『よしよし、今日はよく頑張りました焦凍』
今日だけ、だからな
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
カシャカシャ
「はぁ〜いいわ禁断の愛。今度Aに脅しで使おう」
ミッドナイト激写
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅しょうが - 私鶴丸と三日月が初太刀です！ (2020年9月1日 16時) (
レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 鶴丸...狙ったら一髪で来てガクブルしてました…その後も石切丸狙ってたら蛍丸が出てガクブルして違うゲームのガチャを引こうとしたけど…運がなくて十一連十回(位)自爆しました。ちなみに文マヨです。運をください。お願いします。しょうと可愛い。 (2019年1月16日 12時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - わらび餅さん» まじか！正解です。これからも頑張って読んでくれると嬉しいです。 (2018年7月29日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて凄く好きです！！！(語彙力)2-12の鼻歌、とうらぶのゲームのOPの夢幻乱舞抄、ですか？ (2018年7月29日 14時) (レス) id: 8bfb49765e (このIDを非表示/違反報告)
とうみ(プロフ) - とても面白かったです！3章楽しみにしております！作者様のペースでお書き下さい！…私は三日月が来ません。なんでだ…！ (2018年6月14日 22時) (レス) id: d7a98ee12a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：要
| 作成日時：2018年4月19日 0時
