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『僕ね、おっきくなったらヒーローになる！ママと冬美を守るんだ！』
「そう、お母さん嬉しいは」
『うん！』
「A君、弟が生まれるのよ」
『弟！僕の弟！？』
あぁ、守るものが増えた
守る、僕が守る
母さんも、冬美も
これから生まれる弟たちも
「A君、お母さん今日から入院なの」
『あぁ、赤ちゃんそろそろ生まれるもんね。名前決めたの？』
「えぇ、焦凍よ」
『焦凍、へぇーかっこいいじゃん！』
母さんは俺のことを君付けで呼んでいた
俺は兄弟のなかでも１番だと、特別と思われていると
１０歳のガキの頭で思っていた
これから生まれてくる弟にも負けない
母さんはやらない、俺が兄ちゃんで、俺が１番だ
全部守ってやる
俺は、ヒーローなんだから
でも、それは違った
「A君。どうしたらいいんだろう、焦凍のこと」
毎晩毎晩俺にすがりついて
母さんが泣いてる
焦凍が４歳を超えてから、全部変わった
「今日焦凍に言ったの。血にとらわれなくていいって、好きにしていいって」
『…』
「A君、お母さんもう。ダメ」
これが俺の最後のチャンスだった
焦凍の右を見るたび、母さんを思い出す
１番は、俺じゃなかった
焦凍だった
出久と焦凍の試合
どう見たって焦凍の方が有利だ
それでも砕かれる氷に、弱まっていく勢いに
なぜだか、あの日を思いだす
「Aっ、ごめん、ごめんねA」
あぁ、もう決着つくかな
出久の手はもう使い果たされた。最後に焦凍の氷結でこれで終わる
「半分の力で勝つ…？
まだ僕は君に傷一つ付けられちゃいないぞ！
全力でかかってこい！！！」
その言葉をのろしに動き出すが
焦凍の動きが鈍く右側に霜がおりてる
「もろだぁ！！って、Aどこ行くんだよ！？」
出久の拳がもろ焦凍にはいって俺は実況室を飛び出した
もう嫌なんだよ、お前のその姿を見るのは
母さんのことで苦しむのは
「君の！力じゃないか！！！」
客席から見る弟の姿に俺は
『しょぉと！！！！』
「っ、にい…さん」
『お前は、好きに生きろ！！血にとらわれなくていい！
俺のことなんて気にしなくていい
なりたい自分になっていいんだよ焦凍！』
もう忘れかけていた焦凍の炎は
昔の俺のそれと同じだった
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紅しょうが - 私鶴丸と三日月が初太刀です！ (2020年9月1日 16時) (
レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 鶴丸...狙ったら一髪で来てガクブルしてました…その後も石切丸狙ってたら蛍丸が出てガクブルして違うゲームのガチャを引こうとしたけど…運がなくて十一連十回(位)自爆しました。ちなみに文マヨです。運をください。お願いします。しょうと可愛い。 (2019年1月16日 12時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - わらび餅さん» まじか！正解です。これからも頑張って読んでくれると嬉しいです。 (2018年7月29日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて凄く好きです！！！(語彙力)2-12の鼻歌、とうらぶのゲームのOPの夢幻乱舞抄、ですか？ (2018年7月29日 14時) (レス) id: 8bfb49765e (このIDを非表示/違反報告)
とうみ(プロフ) - とても面白かったです！3章楽しみにしております！作者様のペースでお書き下さい！…私は三日月が来ません。なんでだ…！ (2018年6月14日 22時) (レス) id: d7a98ee12a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年4月19日 0時
