２−３０ ページ36
心底、情けない
俺はみんなに心配をかけてばっかだ
守りたい、守ってやりたい
そう思ってたはずなのに、いつの間にか守りたいだなんて言わせてしまっている
「おいA…なんでデクには聞いて俺には聞いてねえんだよ」
『何が…？』
「存在がなんだか言ってただろ！！とぼけんな」
『いやいや！あの時はなんていうか、精神的に参ってたっていうか！』
「んじゃ今聞け！！今すぐ俺にも言ってこい！！」
『はぁー！？』
もう目がつり上がって怒りマックスなので恥ずかしながら出久に聞いたことを勝己にもう一度聞く
『勝己さんにとって俺とは』
「クソだこの野郎！！」
『んなっ！お前な！！』
「俺が憧れたのはオールマイトであってテメェじゃねぇ
でも、あん時俺を助けたのはまぎれもないお前なんだよ！
あの時からお前は俺の命の恩人だろ！
俺を助けたんだ、責任とってずっと俺を守ってろ！俺を見てろ！」
『勝己。』
ずっと守ってろって
こいつが絶対に言わなそうな言葉なのに
俺に言った。
なんか、それがすごく嬉しかった
俺はまだ誰かを守る価値があると
そう言われた気がして
『俺もだよ。俺も個性を使って救ったのは勝己が初めてだった。
あの時、別に俺が助けなくたってすぐオールマイトが来て
お前を助けたと思う。だから俺が助けなくたってお前は助かった
でも、あの時お前が俺の名前を呼んで
お前を助けたいと思った。俺が助けたいと思ったんだ
こらからも俺に守られてくれるか？勝己』
「…たりめぇだろ。」
いつかのあの時みたいに頭を撫でる
規則を破ってまでこいつを守りたいと思った
ヒーローになって守らなきゃいけないと、守ることで俺の存在を肯定できると
違った、守るってそういうものじゃない
目の前にいる助けて欲しい人を、助けを求めている人を救うことだ
助けるために死ぬんじゃない
助けるために生きなきゃいけない
そうだった、俺はすっかりそれを忘れていた
『勝己ありがとな、そんで
Aじゃねぇ、A先生だ』
「っいってぇ！なにすんだテメェ！！」
少し自分の中のものが軽くなった気がする
でも解決しなきゃいけないことはまだまだ沢山ある
もっと強くならなきゃいけない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅しょうが - 私鶴丸と三日月が初太刀です！ (2020年9月1日 16時) (
レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 鶴丸...狙ったら一髪で来てガクブルしてました…その後も石切丸狙ってたら蛍丸が出てガクブルして違うゲームのガチャを引こうとしたけど…運がなくて十一連十回(位)自爆しました。ちなみに文マヨです。運をください。お願いします。しょうと可愛い。 (2019年1月16日 12時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - わらび餅さん» まじか！正解です。これからも頑張って読んでくれると嬉しいです。 (2018年7月29日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くて凄く好きです！！！(語彙力)2-12の鼻歌、とうらぶのゲームのOPの夢幻乱舞抄、ですか？ (2018年7月29日 14時) (レス) id: 8bfb49765e (このIDを非表示/違反報告)
とうみ(プロフ) - とても面白かったです！3章楽しみにしております！作者様のペースでお書き下さい！…私は三日月が来ません。なんでだ…！ (2018年6月14日 22時) (レス) id: d7a98ee12a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：要
| 作成日時：2018年4月19日 0時
