５話 ページ5
『そば美味しいね』
「おいしーね」
今日は焦凍と２人で留守番
父は出張
母さんと冬美は女同士でお出かけ
弟達は遊びに行った
『食べたら何しよっか』
「お勉強！」
『焦凍は偉いな〜』
紅白サラサラヘアーを撫でると嬉しそうに目を細める。
いつも通りなのにいつもより静かなせいか
なんだかちょっと照れくさい
別に俺が褒められてるわけじゃないのに
「お兄ちゃん手伝ってくれる？」
『いいよ』
「算数やる」
『俺、得意よ』
焦凍はまだ幼稚園だけどお受験をして合格した強者
やっぱり俺の弟だな。天才
「２×５＝１０」
『さすが、これ小学生のだよね』
「でも７の段苦手」
胡座の上に座る焦凍は小さく指を折る
確かに７の段難しいよね
なんで難しいのかわかんねぇけど、なんか覚えにくい
「７×４は？」
『７×３に７足してみ』
「うーん。指足りない」
あー、俺の指貸しても足りない
足使えばいいって？そんな・・・つらい
『焦凍好きなものは？』
「お兄ちゃん！」
『嬉しすぎて死ぬ』
なんかいい例えないかな・・・
あ、思いついた
『俺が７人居ました。一人づつそばを４杯食べました。全部で何杯でしょう。』
「お兄ちゃんは１人だよ」
『はい、すいません』
「あ、わかった。４×７で考えればいいや」
『えー、４の段はわかるの？』
「うん。次は国語！」
目移り早いね、もう算数おわり？
そう思ったら漢字のワークを持って俺の上に座る焦凍
ちょっと俺足痺れてきたんだけど
「世界平和のためには”はく”愛の心とうんこが大切だ！」
『どうしたっ！』
いきなり飛び出した言葉に兄ちゃんビックリ
焦凍も普通に男の子だったてことか、
そうか、ウンコ好きかお前も
「だって、書いてる」
『ぇ、あ！これ今人気のウンコドリルじゃん。誰が買ってきたの？』
「お父さん」
『・・・』
シュール。
想像してみ、あの火が出てるお髭ででかい図体で滅多に、全然笑わないお顔で焦凍を見下ろして
勉強しろと差し出したドリルがウンコドリルって笑いも起きないよ
しかも平和には博愛とウンコが大事って、ヒーローどうすんだよ
ウンコのために働いてると思われちゃってるよこれ。
ウンコだよウンコ親父だよ
糞親父だよ。
ごめんなさい。すいません。切実に謝ります。
続く
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要(プロフ) - lokilokiさん» 事後報告ですか？やめてほしいですね (3月25日 1時) (
レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 0時) (レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
葵葉 - 待ってほんとにヤバイ、ウンコドリルを真顔で渡すエンデウ"ァーはヤバイ。腹筋崩壊して夜中に小説見てるの笑い声でばれてまう。 (2022年12月26日 2時) (レス) @page5 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
しょーとくん推し - 面白いです！ そば作るとこ面白くて一人悶えてました！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 6a10b02928 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - もちさん» あらあらあら、ありがとございますっ！完結してるのに読んでもらえてうれしいでぷ (2020年8月28日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年2月19日 14時
