３５話 ページ36
日が明けて
焦凍は俺の対応が早かったから失明とか大事には至らなかったと医者は言ったが火傷のあとは残るらしい。
俺の背中はもっとひどいらしいけどそれ以上の説明は耳に入らなかった
母さんは精神的にもう限界だったんだろう
入院することを薦められて、それを了解した。
父親はこんな時も仕事で全部俺に任せると連絡をいれたきり連絡はない
もう、限界寸前だった。
母さんも
焦凍も
家族みんなが
しっかりしなきゃ、そう思えば思うほど
何も考えてない父が羨ましかった
焦凍はだんだん回復してきているらしくあと数日で退院できるらしい
問題は俺の方だとあの日以来医者に何度も何度も呼ばれる
『俺は大丈夫です。命に関わらないんでしょ？』
「命に関わらないと言ったって手術をすれば良くなるっていう話だ！
聞く耳をもちなさい！」
『いいんです、俺は。』
背中の皮膚の移植を提案された
火傷は日に日に痛くなる。
でも痛み止めの薬を飲む気にはなれなかった。
母さんはずっと逃れられない思いでいた。
焦凍は父親の苦しみとそして何よりも大好きだった母からあの一件で身体的にも精神的にも追い詰められている
冬美や弟たちだって、急に母親が入院するときいて戸惑っているし不安だろう
『俺ってやっぱ、父さん似なのだろうか』
母さんと似てるところは俺にもあるのかな…
あったらいいな…
耳に残る母さんの声
きっと俺は
もう、母さんに会えない
会ってはいけない
手を握って出てきた血も
炎も
全部全部赤で
母さんの白をもう、
二度と見ることはないだろう
２章から原作編になります
これ、アンケートお願いします
http://uranai.nosv.org/u.php/enq/kaname12341/
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要(プロフ) - lokilokiさん» 事後報告ですか？やめてほしいですね (3月25日 1時) (
レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 0時) (レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
葵葉 - 待ってほんとにヤバイ、ウンコドリルを真顔で渡すエンデウ"ァーはヤバイ。腹筋崩壊して夜中に小説見てるの笑い声でばれてまう。 (2022年12月26日 2時) (レス) @page5 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
しょーとくん推し - 面白いです！ そば作るとこ面白くて一人悶えてました！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 6a10b02928 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - もちさん» あらあらあら、ありがとございますっ！完結してるのに読んでもらえてうれしいでぷ (2020年8月28日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年2月19日 14時
