２８話 ページ29
『ゴホッ、ゴホッ』
あぁ、怠い
目がさめると体が重いし熱い
体温…けい
『ダメだ、今度はさみぃ』
「お兄ちゃん…」
『あ、焦凍。俺、今日風邪だから、送れない。』
襖を開けてちょこんと覗くと大丈夫？と声をかけてくれた
「体温計持ってきたよお兄ちゃん」
『あり、がと。冬美』
「焦凍は風邪うつるかもしれないから入ってきちゃダメよ」
「ぉにいちゃん」
ピピピってなって体温計を見る
「何度？」
『３９.２』
「え、そんなに！？」
インフルかな、頭がぼーとする
「にぃちゃっ！」
「こら！焦凍入っちゃダメって！」
「だって！だってぇお兄ちゃんが！」
俺死んでないよ
焦凍が部屋に入ってきて俺の布団に縋り付く
『焦凍、にいちゃん大丈夫だから…風邪うつ。』
「やだっ！やだぁあああ！！！」
焦凍は冬美に抱かれて部屋から追い出された
「A君大丈夫？」
『かぁさん…だいじょ』
母さんの手が額に乗る
冷たくて気持ちい
「何か食べたいものある？」
『いらない。』
「ダメよ何か食べなきゃ」
喉痛い
頭痛い
ダルい
『ん・・・』
「あれA君？…おやすみ」
何かを食べるよりも先に具合の悪すぎた俺はいつの間にか寝てしまった
昨日髪の毛乾かさないまま勉強してたからかな
俺が目を覚ましたのはもうすっかり夕方
『ぁ、こんなに寝てたのか』
まだ冷たい氷枕を抱きかかえてもう１度寝ようと
ん？氷枕？俺そんなの
しかもなんか、枕にしてはでかいよ
「・・・」
『ぇ、え？』
俺に抱きしめられて寝てる焦凍
しかも異常に冷たい
『焦凍！ちょっと起きろ！』
凍死っ！？
え、えぇ。ど、どうしよう！
『か、かぁさん！！』
「ん。おにいちゃ？」
『焦凍っ！』
目を擦って普通に起き上がる
体を触ると右側だけ冷たい
『焦凍なんで俺と寝てる！？て言うよりもお前寝るときいつも右側冷たくならないよな？』
「お兄ちゃ、熱かったから…僕と寝れば、風邪治るかなって」
『個性、使ったの？』
「うん…」
『俺のこと心配して？熱下がると思って？』
「うん…」
部屋入るなって言ったのに
風邪うつっても知らないよ
なんて言えるはずもなく、俺のためにやってくれたことがすごく嬉しかった
『ありがとね焦凍。』
頭を撫でる
「大丈夫？」
『お兄ちゃんもうすっかり良くなったよ』
「ほんとう？」
『うん、本当。』
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要(プロフ) - lokilokiさん» 事後報告ですか？やめてほしいですね (3月25日 1時) (
レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 0時) (レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
葵葉 - 待ってほんとにヤバイ、ウンコドリルを真顔で渡すエンデウ"ァーはヤバイ。腹筋崩壊して夜中に小説見てるの笑い声でばれてまう。 (2022年12月26日 2時) (レス) @page5 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
しょーとくん推し - 面白いです！ そば作るとこ面白くて一人悶えてました！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 6a10b02928 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - もちさん» あらあらあら、ありがとございますっ！完結してるのに読んでもらえてうれしいでぷ (2020年8月28日 17時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年2月19日 14時
