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「A…」
「A先生」
かっちゃんを救出した僕たちはかっちゃんを保護してもらおうと警察署へ向かった
そこにはA先生が僕たちを待ちわびていたかのように壁に背を預け腕を組んでいた
A先生はかっちゃんに声をかけてから一言『裏行って待ってろ』と僕たちに言ってそのまま静かに警察署の中に入った
「おい轟。A先生って怒ると怖いか？」
「わかんねぇ。怒られたことあんまねぇから
…あんな顔初めて見た」
A先生はいつも僕たちに優しくて、時に厳しかったけれど今日ほど悲しそうで冷たい目は見たことがなかった
僕たちはこれから怒られるのを覚悟し警察署の裏へと回ったけれど待っていた時間があまりに重く、あまりに長く感じた
「っAせん、せい」
『俺が言いたいこと。わかるよね』
一段と低くそしてゆっくり発した言葉
うつむいてた僕は恐る恐る先生の目を見て初めて
さっきまでオールフォーワンと戦っていた様子を直に感じた
傷だらけで今にも倒れそうな姿をみて
『なんで来たの。助けられると思ったから？』
「ごめんなさい…」
静かな言葉に僕は泣きそうになった
怖いからじゃない、厳しいからじゃない
こんなことを言わせてしまったことに僕は、僕たちは
『実際お前たち５人は勝己を助けられたかもしれない。
でもそれを俺は褒めないよ。』
「先生っ！でも」
『でもじゃねぇ！！』
「っ！」
『死ぬかもしれない、そう一瞬でも思っただろ！』
切島くんが言葉を発するとそれにA先生は声を張った
『出久、焦凍。俺はお前らに言ったよね来るなって。
聞こえなかったなんて言わせないよ
俺がお前らに言ったのは切島みたいに助けに行くっていう生徒が出ると思ったからだ
だからお前らに言った
なのに、なんでお前らもここにいるの、お前らは止めるほうだろ
何があっても、止めるほうなんじゃないのか』
僕も轟くんもA先生のあの言葉を蔑ろにしようと、無視しようと思ったわけではなかったけれど返す言葉なんてなかった
『もしも、あの言葉を…あの言葉でお前たちが動いてしまったのだとしたのなら
あの言葉をもってでもお前たちをここに来させてしまったのなら
俺は、教師をやめようと思う』
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メロンパン - めちゃくちゃ面白かっです。続き楽しみにしてます。 (9月2日 13時) (
レス) id: 77fdb417b6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新再開したら、轟の兄さんが敵の個性で性転換しちゃった話を番外編で見たいな、何て… (7月3日 17時) (レス) id: da84770975 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 愛知県は名古屋城、えびせんの里です (6月10日 7時) (レス) @page2 id: a5183fd4ed (このIDを非表示/違反報告)
春千瑠 - 全部読ませていただきました！デレデレ焦凍くん可愛かったです！轟兄さん5が楽しみです！無理せず頑張ってください！ (2023年1月4日 18時) (レス) @page38 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 面白すぎて何回も見直します！これで5回目です！これからも頑張ってください！更新まってます！！！！！ｷﾘ (2021年11月20日 9時) (レス) id: f19c2b6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年8月20日 21時
