【ツイステ】その黒うさぎ、ハーツラビュルにて【男主】

そのウサギ、約束 ページ3

＿２年E組A・フィップス君！
　 今すぐ今すぐ学園長室に来なさい！＿




『ッチ、まじかよ』



リドルと仲直りして、今日初めての食事にようやくありつけると思った矢先

大食堂に紙で作られたミニカラスが俺の頭に停まり大声でそう叫んだので俺は火でそれを燃やした

これは学園長からの呼び出し。教師が生徒へ個人的なメッセージがある際にこれが用いられる。一種の伝達魔法だ

しかし今の時代スマホが普及したのでこの魔法も使われる機会が少なくなってしまったが…




「何をしてるんだいA？」

『え？飯』

「今さっき学園長に呼び出されていたじゃないか」

『いや、俺は友達優先な男だから』





友達優先の言葉に少し照れたような顔をしたリドルは咳払いをしてそれでも行くべきだと俺を促す

学園長に呼び出しをくらうことなんてよくあることだし、呼び出された理由も今朝のことだろう。





『俺リドルとご飯食べたい』

「…僕だって。」

『え？』

「なんでもない！早く行かないと本当に首をはねてしうよっ」






マジカルペンを俺に向けてきたので早急に俺は席を立つ。久しぶりにリドルのデレを見れたのでいいとしよう。

長い廊下を渡り学園長室のドアをドンドンと叩くと扉が開く









「A・フィップス君！なぜ呼ばれたかわかりますね！」

『生徒の箒を借りて廊下を疾風怒濤のように飛びましたー。スンマセンでしたー』

「まったくです！私の注意の声も無視して」

『でもチョー速かったでしょ？』

「そういう問題じゃありません！」

『まぁまぁ、大目にみてくださいよ…あんたとの約束(・・)は守ってんだから』

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