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風の噂でマキマが死んだと聞いた

そして世を震えあがらせていた銃の悪魔も呆気なくマキマに倒されたと

寂しい悲しいなんてことはこれっぽっちもない。元々彼女は人間ではないし仲が良いと言うわけでもないのだから

それでもなんとなく彼女の気持ちがわからないわけでは無かった。否、彼女の気持ちを私だけは知っていたと言うよりも彼女の気持ちを汲めるのは私しかいなかったと言った方が正しい






『やめよっかな〜、デビルハンター』

「何?身を固める決心ついた?」

『倒すべき目標がさ無くなっちゃったわけじゃん、なら別に私くらい居なくてもいいかなって』

「Aさんが居なくなったら大損失だろうけど、俺は大賛成だよ」





後ろから抱きついてくるヒロくんに背中を預けて背もたれにする





『なんのバイトしようかな』

「バイト?する必要ある?」

『いやいや、いくら貯金があるからってこの歳でリタイアって…』

「俺が養うって」





年下の、しかも未成年に養ってもらうって。





「Aさんを不自由なく生活させるくらいならできると思うけど」

『そりゃそうでしょうね』

「悪い話じゃないだろ?」

『大人になったら欲しいものがたくさん出てきて、遊びたくなって相手が邪魔になると思うよ。』

「それは自分の話だろ?」

『お互いの話』

「いや、あんたの話だ」





どこからその自信が出てくるんだか、呆れて何も言えない




『バカだね、ヒロくんは。だからまだ餓鬼なんだよ』

「何大人ぶってんの?アンタだってまだ子供だろ」

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作者名: | 作成日時:2022年12月7日 17時

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