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「こちらへいらっしゃい！A様、こちらへ！」
Aが僕の方を向いたことで焦り出したのかギャンギャン騒ぐ奴ら
それらに目もくれずただ真っ直ぐ僕を映す瞳に目線を合わせて膝を折る
「A、そっちに戻りたかったら戻ればいいよ。ただ自分の意志で選べ」
出会ったのは昨日が初めて
あそこから連れ出したのは完全に僕の勝手でAの意思では全くない
普通に考えたらいきなり知らない初対面のやつに連れ去られてこちらに来いと言われたところで来るわけがない。そんなのは当たり前
だがAはしばらく五条の方を見つめ五条も同じくして彼を見つめ返した。
そして変わらぬ表情のまま視線をそらし始め顔が真正面に向き直り、Aは前に足を進めた。僕とは真逆の方へ
「A様っ、よくぞ、よくご無事で」
『初めて見ました。あなたのその表情を』
「ｯ、…」
Aの声が走った、子供らしくないしっかりした口調が
母親の前に立って、感情のない声がただ響いて消えていく
『帰ります。そちらに』
彼の言葉に伸ばした手が下りる。やっぱりダメだったか…と
しかしもう一度Aはこちらを向いた、僕を見つめて。
『でも、それは不動明王がいないと成り立たない時だけ。行事の時だけです。
それ以外はここに残ります』
それを言い終わると体をこちらに向けて一歩一歩足を進める
どんどん近づく距離に五条は目が開いていく
『あなたのことなんか知らない。自分のことも知らない。でも教えてくれるんだよね』
「…うん、教えてあげる」
『じゃぁ悟のそばにいるよ。ここに居たいって言えばいいんだっけ』
なんだか胸が熱くなって、ちっちゃなその体を名一杯抱き寄せる
こいつにあってまだ１日だけでお互いにお互いのことを全く知りもしない
なのにどうしてか、今まで感じたことのない感情に溺れそうになる。
こんなにも愛おしくなってしまって、どうしてかこんなにも嬉しくなってしまう
「約束するよ、お前を幸せにするから」
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りく(プロフ) - 要さん» 続編全裸待機で待ってますね（ﾎﾞｿ） (2021年2月17日 1時) (
レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - りくさん» ァｧｧｧｯｯｯｯ……ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ (2021年2月16日 14時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ｳｯｯｯｯｯ……ｽｷﾃﾞｽ……ﾄｯﾃﾓｽｷﾃﾞｽ (2021年2月16日 3時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 雪マカロンさん» まだ公開してないけどありがとうございます！！！ (2021年2月16日 2時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます！これからも、更新頑張ってください！ (2021年2月15日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2021年1月14日 20時
