【呪術廻戦】花占いで嫌いが出た【五条悟】

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『こんなに先生想いの生徒を持って五条君も幸せ者ね』




そっと頭に乗った温もりにドキっとした

手が頭から退けられると机の引き出しからメモを取り出した先生は何か文字をかきピリっと破いて俺に渡す






「お食事券？」

『私と一緒に食事できる券』

「これ、先生にあげて良いの」

『それはあくまで優しい虎杖君に、それをどう使うのも虎杖君の自由』

「ありがとうA先生！」







五条先生にあげたら喜ぶに違いない

その紙を見て嬉しくなったけど、徐々に笑顔が自分の顔から消える






「…」

『どうしたの？』

「ん、やっぱ…これ俺が持ってようかな」

『え？』

「俺も、A先生とご飯食べに行きたくなったから…。五条先生には申し訳ないけど。これ俺が使いたい」








ずるいと思う、A先生も俺がこれを五条先生に使うと思ってくれたものなのに

急カーブして逆走するように思考が反対にまわる

ずるいな俺






『ﾌﾌｯ、もちろん。一緒に行こう虎杖君』

「マジでいいの！？」

『言ったでしょ、虎杖君にあげたんだから。虎杖君が使う権利があるよ』

「ん、…じゃぁこれ俺がもらうね」






ポッと赤くなった頬

五条先生がA先生を好きな理由がわかる

でも恋とかじゃない。ただこの人の優しさに触れていたくなる…







「も、もしよかったら五条先生に…他の、何かあったら」

『意外に欲張りさんね』

「へへっ」

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