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翌日から俺と恵は学校へ潜入し例の特級呪物を探すこととなった
校舎の中に入ると昨晩は感じなかった微々たる気配を感じるが、他の呪霊の気配とごちゃ混ぜになってどこにあるのかさっぱり検討もつかない。校内を探すのは時間がかかるということで恵とは2手に分かれ捜索することになったのだが…
「あの、学年とお名前を聞いてもいいですか?」
と、このように本日実に5回目の逆ナンを受けている
これでは2手に分かれた意味がない
『どいてくんない?』
「お名前だけでもっ」
『っ!くせぇな…』
突然どこからとなく強い気配がし女子生徒達をかわしてそちらへ足を運ぶと4階の一番奥の部屋へたどり着きドアに手をやるが施錠されており開かない
ドアの上には心霊現象研究会と書かれた紙が貼っており、ややこしいことになりそうだと気が重くなる
『ったく、根暗どもが…』
こっちはお遊びでやってんじゃねーよとドアを蹴り破ろうとすると着信が入る。_伏黒恵_の名前に電話にでると例の特急呪物を保持している生徒を追跡しているとのこと
『お前はそのまま追え』
「は?お前も来いっ」
『いや、特級呪物の気配を校内からも感じた。どちらかが残穢だろうから確認次第そっちに向かう。場所だけメールして』
ガシャンとドアの窓を割り、部屋へ入る
心霊映画を見ると霊が寄ってくるとよく言われるがあながちそれは間違いでは無い。だから知識のない一般人がオカルト部なんて真似事をすると変なものが寄ってくるのだ
その変なものとの気配が混ざり合って確かに特急呪物の気配はするがここまで来ても誑かされているような感じにイライラする
ブツを探すために本棚の本を一冊づつ放り投げ、そこら変の段ボールの物をひっくり返す
『ねーな…ハズレか?』
俺の探知能力低くなったかなと置いてあった椅子に座ると体全身が痺れ、反射的に立ち上がる
「え…?だれ?」
『…おい、お前。それをいますぐ渡せ』
ドアの前に棒立ちしていた女子生徒と男子生徒、どちらと疑うこともなくAはメガネの女子生徒を壁へ追いやり逃げないように腕で行き場をなくす
「え、ぇっ…か、壁ドンっ?」
「おい、お前だれだ一体、こんなことして」
『黙ってろモブ』
もう一人の男子生徒に抑えられ振り払おうとするが一般人に手を出してはいけないことを思い出し手を下げる
『ッチ、おい女!』
「い、いやぁあああ〜、せんせーーー」
『は!?っちょ!おい、お前も離せおい待て!!』
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです!また読めて嬉しいです! (2022年2月1日 23時) (レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー!!作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます!!これからも応援し続けます! (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(?)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ファ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:要 | 作成日時:2020年11月17日 22時