じゅじゅさんぽ＜表参道＞ ページ25
「あの人かっこいい」
「モデルかな？」
怠そうにため息をつく桜庭Aはただいま表参道を歩いていた
両手は持たされた荷物でふさがっておりスマホも持てない
「桜庭！もっと早く歩けよ、お前の無駄に長い足を役立てろ」
『ﾁｯ…』
貴重な休日であるのになぜか釘崎野薔薇に連行され今に至る
特に関わりのないこの女にどうして連れまわされているかというと「２人で歩くならあんたが一番マシ」といつの日か聞いた文言を言われ無理やり引っ張られたのだ
「あの〜すみませんお兄さん」
『あ？』
声をかけられ振り向くとスーツを着た４０代くらいの男性がニコヤカにこちらに話しかける
おもむろに名刺を出され「私こういうものです」と言われ、察した
『興味ねぇ』
「そんなこと言わず、お話だけでも。お兄さん絶対に有名になれますから」
無視して足を進めるとその様子に何を勘違いしたのか釘崎が目を輝かせる
「やっと私にもスカウトが来たのね」
「え？あのそれは」
名刺を受け取った彼女は「この事務所知らないわね。でもまぁ貰っておくわ」とカバンにしまう
「えっと、お兄さんの彼女さん…ですか？」
「こんなやつの彼女な訳ないでしょ！」
「あはは、ですよね…お兄さんモデル顔負けだし」
「あ”ぁ？どういうことだよ言ってみろおっさん」
俺でもわかる失礼にもほどがある言葉に今にも殴りかかりそうな釘崎
止めるのもだるいが、黙って見てるわけにもいかない
「這い蹲って謝罪しろ」
「いやいやいや、お姉さん自意識過剰っていうか」
「あ”ぁ？」
相手の大人気ない対応と釘崎の行き過ぎた文句と態度がぶつかり何事かと野次馬が増えてきた
『おい、おっさん』
両手の荷物を左の手に全て預け、グイッと釘崎の腰を引き寄せ今にも殴りそうな彼女を止めに入り男を見下ろす
『あんた見る目ねぇな。こんないい女他にいねぇだろ』
ｷｬｧｱｱ‼︎と黄色い声援があがり釘崎はAを見上げ目を見開く
『行くぞ』と手掴みその場を後にすると黙りこくる釘崎との間に重い空気が流れ、それに耐えきれなくなったのかパシっと手を叩き落とされる
「アオハルかよっ！！！」
『…』
「でも調子乗るなよ、あんた全然私のタイプじゃねーし。まぁ私がいい女なのはわかってるけど」
『…』
「ねぇ伏黒にもあんなこと言ってるわけ！？」
『…なんで恵でてくんだよ』
あー、帰りたい
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです！また読めて嬉しいです！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー！！作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます！！これからも応援し続けます！ (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(？)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ﾌｧ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2020年11月17日 22時
