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『はぁ、はぁ…ハァッ、恵！！！』
「Aっ！！」
西東京市、英集少年院
状況は移動中に伊地知さんに聞き車から出て走り中へ入るとそこには恵みと虎杖、しかし見れば感じればわかる
ボロボロの恵に、俺を見て笑みを浮かべるのは虎杖ではなく宿儺だと
「A、あれは虎杖じゃねぇ!」
『んなの、見りゃわかるわ』
虎杖の胸に穴が開いているのを見て一瞬にして察する。虎杖に自我を戻させないつもりだ
宿儺と戦って心臓を直させるか、ここで虎杖ごと宿儺を葬るかこの最悪な状況を打破するにはこの２つしか方法はない
「そういえば話したことはなかったな。俺は小僧お前にも興味がある」
『恵、お前が救った命だ。お前が決めろ』
「随分と余裕があると見える…だがお前の術は俺には効かん、忘れたか」
宿儺が自分の首を絞め舌を出す。
そうだ、今ここに宿儺がいるということは教室で俺が虎杖の首を絞めたとき、宿儺には呪術が効かなかったことを示している
『近術は苦手じゃない』
「ほぅ、ではその虚勢を見せっ！！」
宿儺の余裕で出来た隙に顔面に呪力を込め一蹴りいれると口から血を吐く
ｸｸｸｯと笑い出す宿儺とAは目にも止まらぬ早さで２人は戦闘を始め、恵はそれを呆然と見上げた。
『恵！！』
「っ、…」
『どっちにする！！』
自分に託された選択肢
そうだ俺には責任がある。たとえAのように宿儺と対等に戦える力がなくても
「後悔してない…俺は、あいつを助けたことを後悔してない！」
『そう』
Aの動きが止まると様子を伺うように同時に宿儺の動きも止まる
『宿儺、確かに俺の普通の呪術は効かない…けどこれはお前に試してなかったな。来い、倶利伽羅』
空を切っていたAの右手には沿うように刀が現れ、それを構える
『＿＿倶利伽羅、我、桜狩り恩主源において＿
参の舞、壱式＿＿』
強風と共にあたりは桃色の桜が舞い、同時に恐ろしいほどの呪力が宿儺に圧となりかかる、指一本たりとも動かせないほどの呪力に宿儺も膝をつかずには耐えきれなかった
終始浮かべていた笑みが消え、タラリと顔を伝う汗に何を思ったのか虎杖の身体中の黒い模様が薄くなっていく
『逃げんのか。宿儺…』
その様子をみてAは術式発動を止める
『最後に恵と話せよ』
「おう、ありがとな桜庭」
何がありがとうだ。
胸糞悪いったらありゃしない
雨が降りしきり、帳が降りる
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです！また読めて嬉しいです！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー！！作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます！！これからも応援し続けます！ (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(？)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ﾌｧ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2020年11月17日 22時
