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『…んでこんなことに』
頭につけられた黒い丸が二つに真ん中には赤いドット柄のリボン
これをここでは耳というらしく無理やりつけられ、この始末
「桜庭おまえ、ミギーちゃん似合わねぇ!!」
「ダッサ、ダッサ!あははは」
もう一人の1年生は女子って聞いたが虎杖2号にプラス雑さを加えたようなやつ
恵の方がおしとやか…
「A、俺は似合ってると思う」
『恵フォローいらねぇから』
ハァとため息をつく暇もなくはしゃぎまくる虎杖と釘崎に連れられ乗り物に乗せられる
2人で行けよ…と内心思うも同い年でこんなに純粋に楽しめるやつがいるのかとそれを見つめる
「初めて来た」
『俺も』
「意外だな」
『なんで、俺がこんなところに来ると思うの?』
「五条先生に連れてこられてそうだなって」
『あぁ・・・ま、あいつも忙しいしね』
十何人と乗れる大きな船に乗り、水の張った道を人形が歌い踊る館内を観覧しながらどんどんと進む
隣に座った恵が静かに俺に話しかけて来たが意外な言葉にそちらを向く
「それにお前は付き合いが多そうだから」
『マジで言ってる?』
「…」
前の座席で指差しながら笑う2人と対象に顔を下に向ける恵の顎を持ち上げ顔をこちらに向けさせる
『どうした』
「なんでもねぇ」
『本当に?』
「本当に」
本当はこいつが何を言いたいのか、何を求めているのかは手に取るようにわかっていた
そっと親指で唇をなぞるとビクッと背が伸びて目に熱が潤む。それを見ながら『俺が欲しいんでしょ?』なんて言葉を飲み込んで何もなかったように手を離す
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです!また読めて嬉しいです! (2022年2月1日 23時) (レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー!!作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます!!これからも応援し続けます! (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(?)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ファ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:要 | 作成日時:2020年11月17日 22時