その薔薇、紅 ページ10
「えっと、…お、おかえりなさいお母様?」
「ただいまリドルさん、お父様は帰っていらっしゃる?」
「はい、お父様は…書斎に」
家にあった動物のぬいぐるみを1人1体もち、庭で3人はままごとをしていた
Aは不機嫌にウサギのぬいぐるみの顔を潰す
「お父様、ただいまかえりましたよ」
『…』
「お父様!」
『…』
「…A、君の番だよ」
『アー、オカエリナサイマセーオカーサマー』
「Aさん!あなたは私の旦那様なのだから、私のことは名前で呼んでください」
『名前?』
んなのしらねぇーよ。なんてイライラしながらリドルに目線を送る
こいつが構わないと言ったせいで、こんなことになった
僕の目線に気づいたこいつは呆れ顔をする
「A、小さい子は意外に相手の顔を見て相手の反応を感じとるものだよ」
『知ってる』
「じゃぁそんな顔はおよし」
『でも僕の言いたいこともわかるだろ?』
「わかるよ」
一つ小さなため息をついて人形を置き、彼女に馬興味ある?と聞くと目を輝かせた
『馬に乗りに行こう』
___
『あぁああ、疲れた』
「キミ、慣れてるんじゃないのかい?」
『慣れてるよ。慣れてるけど…君がいると自分の欲求に素直になっちゃうんだよ』
商談は意外にもすぐ終わり彼らは帰って行った、がリドルがここで遊べる時間も限られている
帰り道、お詫びとして家まで送る
やっと2人になれたと思ったら彼は帰ってしまう
今度から、リドルが来る日はお父様に言おう。そしたらきっと邪魔は入らないはずだ
『ごめん。今日退屈だったでしょ』
「そんなことないよ。キミ以外の、しかも異性と遊ぶなんて初めてだった」
『意外に可愛がってたね』
「可愛かったよ」
満更でもなさそうに言うもんだから、少し嫉妬する
『リドルの方がかわいいよ』
「…え?」
『リドルの方が何倍も、何十倍もかわいい』
無視されたのか、冗談として流されたのか黙りこくるリドルに目を向けると斜め下に目線を下げている
もしかして、なんて思って足を止め彼の顔を手を包みグイッと自分の方に強制的に向ける
あぁ、やっぱり。
『照れてるんだ』
「照れてなんか…」
『そらさないで、僕に見せて』
手を払おうとした彼にお願いをする
真っ赤になった頰に大きな目
真っ赤な細い髪に澄んだ声
『やっぱりかわいい。僕のリドル』
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夜凪碧(プロフ) - こういうドロドロした共依存みたいな関係のお話大好きです…!! (2021年3月22日 10時) (レス) id: be53cfd8d7 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - なるへそ、良いですね( ̄¬ ̄) (2020年11月24日 17時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 一人称が僕と俺が混ざっている事があるんですが、これは僕呼びから俺呼びに変えようかなって考えている思春期男子君の様子を表現してるのでミスではないです。 (2020年11月10日 2時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 赤羽紫音さん» う、うひょっ。ラブコールいただきましたぁあ! (2020年11月4日 16時) (レス) id: 9c2ab0c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽紫音(プロフ) - すき〜(キャラも作者様も) (2020年11月3日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:要 | 作成日時:2020年11月2日 6時