【呪術廻戦】黙ってろモブ９-空中楼閣-【男主】【続編】

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天内理子は死ぬだろう









天元の同化は５００年に１度。


同化した後の姿がどういうものかは知らないが俺の読みが当たっているのであれば渋谷のあの一件、天元はこの時代での同化には失敗している


もしこの幻想が過去の事実と関係あるならの話、考えられるのは天内理子の逃走。仮に天元がそれを許したとして俺が生きていた間に一度も会ったことがなく話も聞いたことがないのは不自然なことで悟が隠す必要性に疑問を持つ

だからこそこの線はない。ならば死亡したと推測する方が無難だ






でもどうして、この２人が居ながら天内理子は死んだのか






「A、考え事かい」

『お前、なんか今日すげぇ話しかけてくるな』





夏油傑の脳内では俺はクラスメイト。しかも気の置けない友人だっただろう

しかしある日突然から態度が急変し悟ではなく自分にだけ火を見るよりも明らかに一線をひかれている

そんなことになれば考えて悩んで、もしくは同じような態度で返すに違いない





「君には君の理由があるんだろ。Aが許して話してくれるようになるまで私は待つよ。謝罪はその時にしよう」





それでも夏油は笑って俺に返した

許す日なんて来るわけがない

俺たちを、街を、仲間をたくさん殺してたくさんあんな思いをさせたのが夏油本人じゃなくても

悟を裏切って一人にしたことを許すことはできない

憂太のことも、自分の欲のためにたくさんの人を巻き込んだことを





許さない。

許さないけれど、きっとこの時の夏油傑は悟が親友として認めるほど、優しくて信念のある人間だったのだろう

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