３０９ ページ13
「何言ってんだよお前もかよ」
「悟、きみはいつAを好きになった」
「…んなの、」
「Aとの出会いは、、」
いつの間にか馴染んでいた記憶が剥がれ出す
Aとの記憶がない
クラスメイトだと、友人だと思い込んでいた彼は誰だ
「もしかして…っ、イタ」
激しい頭痛が襲い掛かると急に記憶が流れ込んでくる
新しく作られた物語を早送りで見るかのようになかったはずの過去が
Aのいる違和感がどんどん薄れていく
「大丈夫か」
「…あぁ、なんともない」
痛みが和らぐ、さっきの頭痛は一体なんだったのかさえ…
「なんの話をしていたっけ」
「星漿体の護衛の話だろ」
「そうだったね…」
＿＿＿
高専の山奥の小屋、一足先に出て行った悟のことを小窓から見える空を見上げながら考える
夏油傑と悟との関係
まだこの夢のような幻想に閉じ込められて、そう時間は経っていないけれどそれでもわかる
彼らは親友だったんだと
ただの親友ではない
分かり合える２人の世界、孤独を感じていた２人がその孤独を互いに支えている
本人たちはそんなつもりがあるのかないのかわからないけれど
２人を見るのが辛い
『嫉妬するよ。そりゃ…俺は夏油傑にはなれないんだから』
夏油傑にはなれない
なりたいわけではないけれど、きっと悟は生涯の思い出の中核に親友の彼を置いているんだろう
それがあまりにも、寂しい
＿＿＿
辛いけどがんばりましょう。みんな
By作者
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りりちゃん(プロフ) - また1から読み返してしまいました本当に大好きです更新お待ちしてます！！！ (4月6日 21時) (
レス) id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
チョッぴー - 面白いです！！6まで見終わったのですが、７にパスワードがかかっているため見れないです😭 (12月20日 18時) (レス) id: c869ae0323 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - あおさん» お久しぶりです。そんなこと言っていただけて本当にうれしいです。本編も良ければ最後まで見ていってください。 (10月6日 16時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ずっと作者様の書くお話が忘れられずにいました。本誌で心が抉られていたので、本作品の続きが読めて嬉しいです‼︎ (10月5日 21時) (レス) id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - りりちゃんさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しんでもらえるように頑張ります。 (9月22日 20時) (レス) id: fff3568e99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：要
| 作成日時：2023年9月21日 21時
