メモ程度【d!】【短編集】 (ページ6)

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パーティーも終わり自室で紅茶を淹れようと腰掛けていた席を立つとコンコン、とドアがノックされた

城内でわざわざノックをする人など限られているので誰が来たのか大方見当はついていた

どうぞ、と返すとドアの向こうからAさんが現れた

em『おや、Aさんどうかしましたか？』

そう問うと

「あ、いやその…エミさんが淹れた紅茶が飲みたいな、って思って」

そう言う彼女の顔は少し赤い

em『ちょうど私も淹れようと思っていたところだったので大丈夫ですよ少し待っててくださいね』

彼女は嬉しそうにお礼を述べた

彼女の好きなカモミールティーを淹れ、渡すとうっとりとした表情で香りを楽しみ飲んでいた

私は彼女の対面の椅子に腰掛け話を始めた

話題に出されたのは先程の出来事彼女は「ほんと危なかった～」と困り眉で話す

ここでふとさっきのもやもやがでてくる

彼女のとった善意100%の行動に嫉妬してしまったのだ

ぐるぐると頭の中で回り思いたってとった行動が

em『Aさん、ちょっとそこに立ってもらっていいですか？』

「え？いいけど…どしたの？」

不思議に思いつつも指示に従うAさん

私はカップを起き立ち上がってAさんにゆっくりと歩み寄る

「エミさん…？どうしたの？ねぇ…」

彼女のかける声には応じず1歩また1歩と歩みを進める

彼女は後ずさるも後ろには私のベッドがありそれ以上下がれなかった

しかもベッドは彼女の膝あたりの高さまであり後ずさった彼女はベッドにぶつかり後ろに倒れようとしていた

その瞬間、私は彼女の腰に手を回しもう一方の手で彼女の手をとる

すんでのところで支えると彼女は吃驚しつつ顔を赤らめていた