自分のムリョクサ。 ページ35
『あなたには、これ以上私と関わってほしくない。九条天。』
天「どういうこと？」
『知ってるよね。私が《カムイ》の人間だって』
天「うん。社長の娘でしょ？」
『まぁ、そうなんだけど...養子だよ。血がつなかっていないの。』
天「!？」
『私は神威叶夢じゃない。何か』
天「何かって...分からないの？」
『そう、私は記憶がないの。』
天side
全てが静まり返った。僕はそのあとの叶夢の言葉を聞き取れずにいた。
『天？ごめんね。急にこんな話...』
天「いや...それで？なんで関わってほしくないの？」
『じゃあ、世界で活躍してるカムイのお嬢様が、なんでマネージャーなんてしてるの？』
そういうことね。
天「家出？」
『退屈だしねw』
天「笑い事じゃないでしょ。追いかけられてるの？」
『FSCって知ってる？カムイの手下。私のために...ううんっカムイのために、動いてるの。』
...。絶対に退屈だけの理由じゃないことはわかった。
『どう？めんどくさいでしょ？』
天「そうかもね。でも、楽しんでるんでしょ？今を...」
『うん！もっちろん。でもこれ以上迷惑はかけたくないから。追っ手が来てることはわかってるの...』
迷惑なんて思ってないし。それに...
天「それでも僕は君のこと...」
でも、彼女は待ってくれなかった。
最後に、
『これからよろしくお願いしますね。九条さんっ！』
瞳に溜めた雫をながさずに、彼女は僕を見送った...偽りではない。彼女の本当の笑顔は
美しすぎて少し怖かった。
ﾊﾞﾀﾝ
『うっ...ぐすっ、あ〜ぁ。...大好きだから...さようなら。』
部屋の前にたっていて聞こえたこの言葉に僕は...涙を流した。
本当は信じられないし、信じたくない。
それでも、記憶がないのはほんとだってわかった。なら、
叶夢はいったい何者なの？いつ記憶がなくなったの？
天「わかるわけないか。」
僕はこんなにも無力なんだ。
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kaname,K - 読んでいただきありがとうございます！続編、頑張ります！！面白いなんて...うれしいです！ (2018年6月24日 16時) (
レス) id: a634f358f4 (このIDを非表示/違反報告)
Rina.9 - とても面白く、いい作品だと思います!!続編も頑張ってください!! (2018年6月24日 14時) (レス) id: 8bf4184e53 (このIDを非表示/違反報告)
kaname,K - sora♪さんありがとうございます！頑張ります！m(._.)m (2018年6月10日 11時) (レス) id: a634f358f4 (このIDを非表示/違反報告)
sora♪ - おもしろかったです！つづき、楽しみにしてます！テスト勉強がんばです！これからも応援させていただきます！！ (2018年6月10日 7時) (レス) id: 007cf914bd (このIDを非表示/違反報告)
kaname,K - 遅くなってすみません！ こんな小説読んでいただきありがとうございます！ (2018年6月4日 16時) (レス) id: a634f358f4 (このIDを非表示/違反報告)
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