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『涼介～』

「ん〜？」

『涼介の手あったかいね』

「そう？Aの手が冷たいんだよ」

ご飯を食べ終わっていつも通り映画を見る
見ている映画はなかなか過激なラブストーリー

『涼介～
　ちゅーして？』

「Aがそんなこと言うなんて珍しいじゃん笑」

映画がいいシーンになるにつれ涼介との距離が近くなる

普段なら涼介からキスしてくれるのになぜか今日はこっちを見てくれない

『ねぇ、涼介』

「ん？」

『…キスしたい』

勇気を出して誘ってみた

「誘ってんのかわいい笑
　でもまた今度ね」

涼介はそう言いながらキスもせず繋いでいた手をそっと離した

『どこ行くの？』

「ちょっと眠いから寝室
　Aもおいで？」

ほんとに寝室へ向かう彼

「A？」

『、、、リビングがいい』

拒まれた悲しさと恥ずかしさで寝室には行きたくなくてしょうもないワガママをいっちゃった

「仕方ないなあ
　Aの上で寝ちゃおっかな笑」

そう言いながら涼介はブランケットを持ってきてのそのそと私の太ももに頭を乗せてきた

普段も全然寝てないんだからベットで寝ればいいのに、と思いながらもわがままを聞いてくれたことが嬉しくてすこし顔が綻んでしまう

『上で寝るって膝枕のことなの？笑』

「たまにはいいでしょ笑」

私の気まずさもきっと気づいてるからわざと明るくしてくれてるのかな

それにしても今日の涼介はなんだか幼くてかわいい