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No,19 ページ20

？「すごい！解けました！」

花鈴の声？

花鈴「よくわかりました！ありがとうございました！」

霧火「いえいえ、どういたしまして」

花鈴「あ！A！さっきの問題わかったよ！
霧火先輩に教えてもらったの！わかりやすくて、バッチリ！」

花鈴「さっきは本当にごめん、嫌な事があって八つ当たりしちゃった」

花鈴「でも、大丈夫だからね！」

花鈴が、花鈴が……カリンガ、ワタシイガイノヒトト、アソンデル。

ワタシイガイノヒトト、シャベッテル。ワタシハ、イラナイ。

A「……そう、良かったですね。では失礼します」

花鈴(また、冷たい目、冷たい声、冷たい言葉、
全部冷たい、突き放して来た……誰？こんなの、Aじゃない)

花鈴「……A…………？」

……最低な事をしてしまった……また突き放してしまった。
突き放されるのが、怖くて、怖くて、逃げてしまった。怖がられてるんだろうな。

そう思ったら、自然と涙が出てきた。

A「……ッ……はっ！……フフッ！……アハハ！アハハッ！」

何故か、泣いているはずなのに、笑いが込み上げてきた。

？「……なんで泣いてんだ？」

後ろから、そう聞こえた、多分声的に和音だと思う。

A「どうしたの？泣いてなんかないよ、むしろ笑ってるよ」

振り向かず、背中を向けながら、言った。

和音「じゃあ、こっち向け」

A「いーやだっ！私、もう行くからっ！？」

いきなり、手を引かれて、振り向いてしまった。

和音「……大泣きじゃねぇか」

A「うるさい……いいじゃん…………別に」

和音「……烏丸っ！？」

A「ど、どうしたの？」

和音「指輪に反応が！」

A「私も行く！」

急いで、顔を洗って、和音の後を追いかけた。