【QK】十人十色【短編集】 (ページ38)

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変化 fkr ページ38

your side

今日髪を染めたの少しだけ明るくしたの

だからいつもよりオシャレをしたの

気づいて、くれるかな。

『あ、福良さん！！』

待ち合わせ場所に先に着いている福良さんを見つけてかけよる

『お待たせしました！』

｢全然待ってないよ、じゃ、行こうか｣

えっ。

『あー、はい、何食べますか？』

｢ん～、なんでもいい？｣

『私はなんでも！』

｢じゃあパスタとかどう？｣

いやなんでもいいけど気づけよ、、彼女ですけど？彼女ですよね？あれ、、自信なくなってきた、、

まあ、別にさそんな奇抜な色にした訳じゃないし、少しだけ日が落ちてたし、わかんないもんなのかな～

｢なんでそんな顔してるの～｣

そう言って福良さんは私の手を取り恋人繋ぎをした

『んー、なんでもないですよ！笑』

手を繋いだだけでまあいっか、ってなる私は単純？

｢俺が髪色についてなんも言わないから拗ねてるの？｣

『えっ』

｢Aのことで俺が気づかないわけないでしょ染めたついでに前髪も少し切った？｣

『うん、、大正解』

｢ふふ、かわいいよすごい似合ってる｣

『ん、、ありがとう気づいてたなら早く言ってよ』

｢え～、だってさAこそ俺の変化に気づいてないじゃん？｣

『えっ！？』

そう言われて福良さんをジロジロ見る髪切った？髪色変えた？、、変わってなくない？

｢も～、、俺ね、メガネ変えたの｣

そう言ってメガネをクイッとあげる

言われてみればほんの少し変わったような、、

『ふ、ふふ、前のとどこが変わったの？笑』

｢えっ、度数笑｣

『分かるわけないじゃん！笑』

｢はは、ごめんごめん笑うし、店ついたし入ろっか｣

こうやって、冗談を混じえて照れてるのを隠そうとする癖は変化なしですね、福良さん。