マジックアワーにおねがい！

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『私お前に伝えたいことがあったんだよ、』



「な、なんですか」


男の子のがソワソワしながらAを見つめた。



『絶対に自分を責めずに生きていくんだ。

あの時うまく言えなかったからな。』




Aが、男の子の頭を撫でると


男の子の髪の毛がぽわっときらきら光った気がした。




男の子が、頬を赤く染めて俯く。


あれっ、こいつもしかしてAのこと好きなのか？



「うん、ありがとう、お姉ちゃん。……だいすき」



男の子がモジモジしながら呟いた。



『だいすきか、ありがとうな。(笑)』



隣のAはえへへって笑ってた。


コイツにこの子を見殺しにする未来なんて見えてなかったんだろうな。


自分は死んでるのにこんなに嬉しそうなことないよ…




「あれ………お姉ちゃん、どこ、行ったの？」



と「え？お姉ちゃんまだ隣にいるけど」



「もう、お姉ちゃん見えないよ？」



と「えっと、、なんでだろう…」



『私何もしてないよ？』



と「ああ、うん、そうだよな…」




この男の子に何が起こったんだろう…


俺とこの男の子に共通点は無いし…




と「すみませんでした、急におじゃまして」



「いえ、こちらこそ…私には彼女の姿は見えなかったけど、ほんとうにあそこにいたんだと思うし…

息子の中で何かが変わったような気がしました。」



と「じゃあ帰ります。……お姉ちゃんに気持ち伝えられてよかったな。言われたこと大切にして生きろよ。」



生きろ。


Aに言いたくても言えない言葉。


だから、Aが守った命を大切にお前はちゃんと生きろ。




「ウン！！」



男の子は大きく頷いて下まで見送ってくれた。

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