マジックアワーにおねがい！

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コトンとテーブルに氷の入った麦茶を置いた母親は、

トレーを横に置いて土下座をした。



と「や、やめてください！！！」



「ほんとうに、ほんとうにごめんなさい！！息子のせいで、、あなたの彼女さんは、、」



と「いや、そんなことで、来た訳では無いんです！！」



「……、でも、手紙を見て、慰謝料とか、、請求しに来たんじゃ……ないんですか？」




赤い目で母親が顔を上げた。



と「違います、ちがいますから！座ってくださいお母さん。」



こっちも必死に手を振って、違うアピールをする。



「じゃあ、、なんでうちに来られたんですか？」




と「ああ、それが……………「お母さん、どうし、、、あーーー？！！！？？！？！」



「ちょっと、どうしたの！！そんなに叫ばないの！！」



廊下から目をこすって出てきた男の子が、ぎゃああああ！！と叫んだ。


その目線は、その目線は確かにAに向いていて、




『えっ！見えんの？！お前私が見えんの？！』



男の子がすごいスピードでこくんこくん頷く。



「ちょっと、何があったのよ！」



と「あのー、お母さん非常に言いづらいんですが、、」



「ママ！！！ママ！！！いるんだって！！！ここに！！死んだお姉ちゃんがいるんだって！！！！」



「冗談よしなさい！！！」



「嘘じゃないもん！！！」



『嘘じゃないもん！！！』



お前も言うな！！！



と「いや、お母さん本当なんです。信じられないかもしれないんですけどAの幽霊がここにいるんです……」



「いやぁ、すずきさん、からかわないでくださいよ……」



「ママ！！！信じてよ！！！ママのバカ！！」



「ちょっと！！親に向かって何言ってるの！！！」



『うわーんママが怒ったァ〜』



お前のママじゃねぇんだよな……


この騒がしい空間なんとかしてくれ……

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