Be attracted to green.１

美女と愛すべきポンコツ ページ22

虫「今日はこんな汚い部屋に来ていただきありがとうございます。」

『いえいえ、としみつくん綺麗好きなのでちょっとびっくりしましたけど(笑)』

虫「その割にはとしみつここの掃除しませんよ？」

ーー

と[やめろ！それ！]

ーー

虫「あとね、今日は何かあってはいけませんから首から下を映したいと思います。」

『配慮感謝致します。』

虫「では、最初に気持ちを伝えたのはとしみつからですか？彼女さんからですか？」

『ほぼ同時でしたけど、そこはとしみつくんが最初に切り出してくれました。』


『お互いの気持ちを伝え合うまで時間がかかったけど、それはわたしが小説をよく読むからだと思うんです。説明文が好きだったら最初に気持ちを伝えていたと思うし(笑)』

ーー

と[やばいなこれ]

り [なんでとしみつにこんな彼女がいるんかわからん(笑)]

ーー

『小説にしても早く心情描写だけじゃなくてセリフにしないと！って思ってたのに、彼に才能があることわかっているから、そしてそれに強い愛を抱くファンがいることも。

私から伝えるのは違うと、そう思ったんです。』

ーー

虫[しっかりもしているしユーモアもある人でとしみつには勿体なすぎる人だと思いました。]

と[もったいねぇよ…ほんと]

ーー



虫「本当にとしみつにこんな彼女がいるの意味わからないな。」

ーー

と[お前VTRで言ってんじゃねぇか！(笑)]

虫[口が滑った。]

ーー

『なんでですか、もう(笑)』

虫「訳がわからないから。」

『虫眼鏡さんにしては珍しく理由が理由になってないですね。』

虫「前から気になってたんだけど、彼女さんとしみつと付き合う前彼氏さんとかいたの？」

ーー

て[お、聞いた]

と[うわ、聞きたくねえ]

ーー

『居ましたね。大学の読書サークルで出来た彼氏さんが。』

虫「本読む人好きなの？」

『私の趣味がやっぱり読書だからその話が出来る人は必然的に一緒にいて楽しかったんですよ。』

虫「としみつ全然本読まないよ？」

『けど、オススメすると読んでくれるんですもん(笑)』

虫「としみつは幸せ者だな」

『私が幸せ者なんですよ。』

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