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「暑っ…、」
まだ初夏なのに、もう夏みたいに暑い。
ジリジリと照りつける太陽がキラキラと眩しく輝いた。
ホームで動物園に直行の電車を待つ。
二宮さんと私は駅の椅子に座る。
古い駅だから、待合室みたいなのはなく、外で待つタイプ。
汗は止めどなく溢れて、首筋にタラリと垂れた。
「マジさ…暑いの嫌いなんだけど、」
「･･･そうですか、」
「耐えらんない…」
白い首筋に浮かぶ汗。
まるで生き物のように動く指先。
小さな薄い唇は、何かを口ずさんでるのかモゴモゴと動いていた。
「飲み物買ってくる、Aちゃんは何飲みたい？」
ハンバーグみたいな手で汗を拭ってたから、ハンカチを差し出すと「さんきゅ」って笑って、パンっと立ち上がった。
二宮さんが「買ってきてやるよ、」って言うから、ポカリスウェットを頼んだ。
二宮さんが、フラフラと歩いて行く。
まだ初夏なのにな…とさっきから同じことをずっと思っている。
微妙な暑さからぐん！と暑くなって…ちょっとフラフラしてきたから、熱中症にならないように気を付けないと…
初夏特有の匂いがする。
なんて言うんだろ…爽やかなんだけど、どこか懐かしいっていうか。
二宮さんと出会ってなかったら、きっとこんな些細なことさえ気づかなかった。
毎日、あと少しで変わる自分の人生を想像して泣きたくなって、憂鬱な気分のまま迎えてたんだろう。
「…冷た！」
「くふふ、はい」
頬にギュッと押し付けられた、汗をかいてるペットボトル。
青いラベルで包まれているだけで、爽やかな雰囲気。
「二宮さんもポカリにしたんですか？」
「暑いからね、」
「意外！二宮さんって変に頑固そうだから珈琲買ってくるのかと思ってました」
「こんな真夏みたいな暑さの時に珈琲飲みたくないわ！」って笑った。
アイス珈琲なら、飲めると思うんだけどな。
「電車、あと何分？」
「あと...5分ですね、」
「5分さえ長く感じる...」
二宮さんがガクン、と項垂れる。
サラサラな髪の毛が、それに連られてパサりと下に向かった。
駅のホームは誰もいない。
たまに吹く風が、気持ちよかった。
・
・
繋がれた体温は暑すぎたけど、妙な安心感があったのは内緒にしておこう。
*
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みう(プロフ) - ナリさん» 展開…気になってますか？(*´艸`*)これからも是非！楽しみにしていてください！ (2016年5月25日 23時) (
レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
ナリ(プロフ) - うう……切ないですね……でも、すごく展開が気になります！これからも楽しみにしてます♪ (2016年5月25日 7時) (レス) id: 2f90c6a73b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - かな。さん» 私のTwitterなんて、くだらないことしか呟いていませんがそう思っていただけるのは嬉しいです(*´艸`*)認証しました！Twitterでもお付き合いよろしくお願いします(*´∀`) (2016年5月16日 0時) (レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - 初めまして、こんばんわ。 このお話から読ませて頂いています。ツイも見させてもらいたくてこちらにおじゃましました。よかったらお願いします。遅い時間にすみませんでした。<(_ _)>よろしくです。 (2016年5月15日 23時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ナリさん» ありがとうございます┏○ﾍﾟｺｯこれからもお付き合いよろしくお願いします(*´艸`*) (2016年5月7日 12時) (レス) id: 67f1d25f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年5月5日 8時
