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「入るね、」
ズカズカと私の横を通り抜けて、靴を乱雑に脱げば、リビングへと向かって行く。
「あ、ちょっと待ってください、！」
もう！とか言いながら、私は二宮さんの靴を直して深呼吸を一つしてからリビングへ入った。
ずっと前から来ていたかのように。
当たり前のようにソファに座ってて、ソファに置いてあったクッションを抱きながら、勝手にテレビを観ていた。
「何の用ですか、」
「ん？」
「急に来たりして、」
昨日、帰りに送ってもらった。
夕方の17:00、小学生でもまだ外で遊んでる時間だから一人で帰れると言ったのに、「いいから、送られなさい」って頑固な人。
「また明日。って言ったでしょ？」
「それは、決まり文句みたいなもんでしょ？」
「俺は、明日を一緒に過ごしたくない人には、また明日なんて言わないけど？」
心配するほど白い肌に、赤い小さな唇。
その唇をチョコンと尖らせて、ワイドショーを観てる。
「どーでもいい、」って偶に呟きながら、その度にクッションを強く抱き締めていた。
…可愛い。なんだろう。
母性本能なのかな。守りたくなるような。
か弱そうな顔してるし、絶対身体もガリガリでしょ。
ズボンから覗く白い脚がこの人の体型を物語ってて、見なくてもこの人が細いのが分かる。
くそぅ、悔しい！！
「今日はカフェには行かないけど、…」
「知ってますよ？どこ行きたい？」
「んー･･･、」
どこに行きたい、それに答えることが出来ない。
私は、どこに行きたいんだろう。
自分がどこに行きたいのか分からなくて、結局「動物園」と答えてしまった。
別に、すごく行きたいわけではなかったけれど、行きたくなかったわけでもない。
「動物園…え、イヤだ」
「え、」
「暑いし、臭いし、･･･日焼けしちゃう」
「女子じゃないんだから」
見せてあげたいなと思った。
二宮さんに、動物園の魅力を。
見たいと思った。
二宮さんと、可愛い動物を。
薄い唇が弧を描いて、立ったままの私の手を引き、隣に座らせる二宮さん。
私のクッションなのに、私の匂いに染まってたはずなのに。
クッションから香った匂いはもう、二宮さんの香りで。
それが、驚くほどに胸の鼓動が大きくなっていく。
「Aちゃん？」
私の名前って、こんな名前だったっけ？
初めてのことが多すぎて、頭がパンクしそう…。
*
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みう(プロフ) - ナリさん» 展開…気になってますか？(*´艸`*)これからも是非！楽しみにしていてください！ (2016年5月25日 23時) (
レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
ナリ(プロフ) - うう……切ないですね……でも、すごく展開が気になります！これからも楽しみにしてます♪ (2016年5月25日 7時) (レス) id: 2f90c6a73b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - かな。さん» 私のTwitterなんて、くだらないことしか呟いていませんがそう思っていただけるのは嬉しいです(*´艸`*)認証しました！Twitterでもお付き合いよろしくお願いします(*´∀`) (2016年5月16日 0時) (レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - 初めまして、こんばんわ。 このお話から読ませて頂いています。ツイも見させてもらいたくてこちらにおじゃましました。よかったらお願いします。遅い時間にすみませんでした。<(_ _)>よろしくです。 (2016年5月15日 23時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ナリさん» ありがとうございます┏○ﾍﾟｺｯこれからもお付き合いよろしくお願いします(*´艸`*) (2016年5月7日 12時) (レス) id: 67f1d25f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年5月5日 8時
