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｢ん、どーぞ、｣
・
置いてあったチラシの裏に殴り書きのような適当な数字を並べる二宮さん。
｢･･･はい？｣
｢ん？｣
｢いや、何ですかこれ｣
電話番号と思しき数字と、絶対IDの様な小文字。
ん。と差し出されたけど受け取る気は更々ない。
｢ここで会えばいいじゃないですか｣
｢ここで会える日、限られてるじゃない｣
｢そうですね、｣
・
ね？だから、渡しとくよ。
ギュッ、と手を握られて手の平に入れられた、小さな紙切れ。
紙切れなんて、どうでもいい。
ーー...体温が。二宮さんの体温が、私の手を包み込んでる。
何か言いたげな、優しい眼差しと暖かい体温で、包まれてる。
・
｢あとで、･･･登録しておきます、｣
有無を言わせぬ、眼差しだった。体温だった。
手を握られただけで、こんなにも心が動揺する。
・
・
パッと今日のお昼のことを思い出す。
唐突に起きた、予測できない出来事。
｢･･････うーん、｣
今日、私がした選択は正解だったのか。
少ししか飲めないビールを口にしながら、目を瞑り、今日の出来事を思い出す。
二宮さんを、思い出す。
この高揚感は何だろう。
意味が分からないドキドキは、なんだろう。
・
・
『おやすみ、また明日』
・
・
酔いが回ってきて意識が朦朧としてきた中、ただそれだけのメッセージが浮かび上がる。
『また明日』
誰かとの、未来が。
明日が来ることの、大切さを知った。
同時に、誰かを求めることも知った。
『おやすみなさい、』
・
私も、出来ることなら『また明日』と送りたかったけれど。
私が二宮さんを待っていると知られたくなくて。
『おやすみなさい、いい夢を』
・
また明日、二宮さんに会えるといいな。
二宮さんに会って、1週間後のことなんか忘れて、私はただひたすらに二宮さんに恋をしてーー...。
・
「明日、ーー...早く来て、」
そう思いながら、眠りについた。
*
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みう(プロフ) - ナリさん» 展開…気になってますか？(*´艸`*)これからも是非！楽しみにしていてください！ (2016年5月25日 23時) (
レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
ナリ(プロフ) - うう……切ないですね……でも、すごく展開が気になります！これからも楽しみにしてます♪ (2016年5月25日 7時) (レス) id: 2f90c6a73b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - かな。さん» 私のTwitterなんて、くだらないことしか呟いていませんがそう思っていただけるのは嬉しいです(*´艸`*)認証しました！Twitterでもお付き合いよろしくお願いします(*´∀`) (2016年5月16日 0時) (レス) id: 12b5bc5242 (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - 初めまして、こんばんわ。 このお話から読ませて頂いています。ツイも見させてもらいたくてこちらにおじゃましました。よかったらお願いします。遅い時間にすみませんでした。<(_ _)>よろしくです。 (2016年5月15日 23時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ナリさん» ありがとうございます┏○ﾍﾟｺｯこれからもお付き合いよろしくお願いします(*´艸`*) (2016年5月7日 12時) (レス) id: 67f1d25f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年5月5日 8時
