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第54話 心の中を ページ6

どうしよう、

これは、出るべきなの?


相談をするの?



でも、待たせたままじゃ、

不審がってしまう、




私は焦って、


通話をするように

ロックを外した、





及『もしもし?どうしたの、急に』



貴『ちょっと、寂しくなっただけ、ごめんね
なんか、気を使わせちやって』



と、言うと、


黙り込んでしまう、及川

聞こえなくなるのだから、てっきり


電話でも切れたのか?

なんて思って



貴『も、もしもし?及川?』



と、呼ぶ、



すると、及川は、





及『Aちゃんが、謝ってくれるなんて、、、
本当に大丈夫???』



前言撤回。





こいつ、私がどんな思いだったと

思ってるんだ。



はぁ、




もう、呆れてきた。

なんか、吹っ切れたような気持ち、



ふっと、

笑って、肩にあった重みが

なくなったようだ。




なんなんだ、及川って。



いつもおちゃらけてるくせに、


人のことよくみてて、

ほんと、後輩も、同い年のみんなも

及川の周りに集まるのは、


きっと、彼が


誰よりも優しいからなんだろうな、


貴『なんかもう、どうでも良くなった、
だから、切るね』


及『え、ちょっ、○○ちゃ_______ 』


まぁ、優しいのはわかるけど、


失礼な事を言った事は変わらないから


許さないぞ、ってゆう


気持ちを込めてブツっと


電話を切った。


私の駄目なところだな。



ネガティヴに考えすぎると、


どんどん、嫌な嫌な方向へと

思考を巡らせていく。


結果的には、誰かに助けを求めてしまう。



自分を可哀想な子と



どこかで思って、その


"可哀想"っていう


レッテルを、貼って自分を守ってしまう。



無意識のうちに、



私なんて、まだ


親がいる、


のだから絶対に幸せ者なのに、



世間には色々な事情を


持った人が沢山いて、それでも


そんな事情に負けずに、生きている。




私も懸命に生きて、親に恩返しするって
決めたんだから、



頑張らないと。


そう、だから


一静の事だって、


絶対に大丈夫。





大丈夫よ、





大丈夫。






本当に大丈夫かな、





人の心の中なんて見えやしない。

だから、それを


知るために、相手にアプローチする。



一静は、優しいから、



優しいから、私の事を


めんどくさい人、なんて思ってるのかも。


あぁ、



心の中が見たい。


そしたら、





一静の考えてる事、





思ってること、




そんなことなんて、





丸わかりなのにな。

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作者名:カレーライス将軍 | 作成日時:2018年9月6日 23時

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