第60話 甘え期 ページ12
この前、教室でキスなんてして
一静と仲直りができて
今は、すっかり仲良くお話しが
できるようになった。
すごい嬉しい。
嬉しいんだけど………
スキンシップと言うのだろうか？
くっついてくることが多くなった気がする。
別に嫌じゃないんだけど。
私が、先生に頼まれごとをされた時に
松「何しに行くの？」
なんて言って私の近くに寄って来て
俺も手伝うって言ってヒヨコみたいに後ろから
トコトコ付いて来たり
彼が部活に行く前に、誰もいなくなった教室で
松「……行きたくねぇ………」
って彼は椅子に座って、私は立ちながら
彼から腰に手を回されてきつく抱きしめるように
くっつかれたりするのが
習慣になってきている。
一静の甘え期みたいなものなのかな
最近彼が甘えたな理由が知りたくなった最近の私は
一静のこの甘え期(？)の理由を確かめようと思う。
昼休みになって、彼はバレー部の人たちと
昼ごはんを食べるらしく食堂へ。
残念、話すチャンスなし。
放課後まで待ってみようか。
そういえば、今日って月曜日じゃないか。
部活ない日だ！！
少しウキウキする気持ちを抑え、友達と昼ごはんを
食べていたら最近彼氏と別れた友達に
「頰緩みすぎじゃない？なによ顔だけで惚気れるのあんた」
と嫌味を言われながら昼ごはんを食べた。
放課後になり、友達が帰っていく。
私は日直の仕事があったため
日誌を書いている。
同じ日直の子は、他の仕事をしてくれたから
部活が忙しいらしく先に帰った。
そして、私の席の前に座って
一静が日誌を見ながら退屈そうに
松「な、まだ終わんない？」
と、私を覗き込む。
私は
貴「まだだよ、ちょっと待ってて」
と言うと、つまんない、って顔をして
適当に書けばいいだろと少しむくれているような
一静。
やっぱりかわいい。
ぽろっと言ってしまいそうで、少し慌てる。
それとなく一静に聞かなくては、最近の一静のこと
貴「ね、最近その、なんて言うのかな。近いよね」
遠回しな言い方をしてしまった。どうしよう
彼は、案の定近いって何が？と聞いてくる
だから、その、と言葉を詰まらせていると彼は
私の名前を呼ぶ
松「A」
なに、と言おうとした瞬間彼は少し口角を上げて
私の足に彼の足が触れる。
絡ませているようにまるで蛇みたいな感じ、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カレーライス将軍 | 作成日時：2018年9月6日 23時
