がさつな彼女は松川の彼女

第9話 レモン味 松川side ページ10

チュ__________________









響く、リップ音、









俺は、今、彼女にキスをしたのか、
ゆっくりと唇をはなす、









彼女の顔を見る。









口をタコにして
目を見開いている彼女。









俺は、俺は









頭が追いつかない、









唇にまだある、感触と









熱くなる、全身









松『っ_________！？』









ばっと勢いよく離れる、









早くここから逃げ出したい
彼女の顔を見る事が出来ない。









松『あ、ごっ、す、ごめん……！！』

貴『いっせ、』









それだけ、言い残して

俺は、全速力で体育館へと









走って行った、









彼女が俺を止めようと
声をかけた気がしたが、









今は頭が真っ白で、









どんな顔をしているのか。
今の自分は。









走って、体育館に着けば、
及川達が俺に気づく









そして、及川達はギョッとした
顔になる。









目を見開いて







及『うわ、まっつん、どうしたの？』

松『え、何だよ』






そう、聞けば



及『まっつん、









顔、真っ赤だよ』








そう、及川に言われて

やっと気づく、






自分が今、どれだけ顔が赤いのか。









松『っ________！！///////』

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