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A「…っ！！ 菅井先生！！」
さっきの声の正体は、吹奏楽部の外部コーチをしている菅井先生だった。
とてもスパルタで厳しい一面もあるが、生徒に対する愛情や熱意に溢れている先生なので、生徒からの人気は高い。
菅井「あんた達こんなことでくっちゃべってないで、はやく楽器組み立てて音楽室行きなさい。 今日は新入生が見学に来る日でしょ。」
そう言われてハッとした。 早紀と私は急いで音楽室に向かった。
音楽室に入ると、中は既に大勢の新入生で賑わっていた。
部長「はい、静かにして下さい。 吹奏楽部の見学に来てくれてありがとう。 今から希望する楽器ごとに別れて…」
部長の話を聞きながら新入生に目をやると、こちらを見て手を小刻みに振っている隆士と目が合った。
ー隆士！ そっか、同じ高校に入ってきてくれたんだった。
部長の話の後、隆士は真っ先にこちらへ来てくれた。
隆士「A先輩！ お疲れ様です！ やっと会えましたね！」
A「ホントだね！ 入学式、一応私も参加してたんだけど隆士見つけられなかったや。」
“トランペット希望の人、集まってくださーい”
トランペットのパートリーダーの号令が聞こえると、隆士は ”すみません、失礼します！” と一礼して去っていった。
隆士と私の担当する楽器は違うが、中学時代から隆士は私に懐いてくれている。
私の中学の吹奏楽部は弱小で、部員もみんなやる気がなかった。
だけど私は楽器を吹くのが楽しかったのと、上手くなりたかったのとで毎日1人朝練をしていた。
2年生に進級し、いつものように朝練をしようと音楽室の扉を開いたある日、そこには見慣れない男の子がいた。
隆士「おはようございます！ トランペットパートの佐藤隆士です。 …僕も朝練していいですか？」
初めは ”1週間もしたら飽きて来なくなるかな” なんて思っていたけど、気付けば隆士は私が引退するまで朝練を続けてくれていた。
朝練を通して色々話をし、隆士と私は仲良くなった。
そして、”努力を続けることができる子なんだな” と年下ながらに隆士を尊敬するようになっていた。
ー隆士とまた一緒に吹奏楽できる日が来たんだなぁ。 嬉しい。
私はこれからの部活動生活に期待を膨らませた。
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みんゆり - とても楽しく読ませてもらってます！気づいているかも知れないのですが拓実くんの字が間違っていたので直してもらえると有難いです。！ (2020年6月10日 23時) (
レス) id: cbda81386f (このIDを非表示/違反報告)
亡霊国プ(プロフ) - ななさん» 読み続けてくださっているのですね！ 嬉しいです本当に！！ まだまだ続きますが、どうぞよろしくお願いします^_^ (2020年5月14日 10時) (レス) id: 4a7237c299 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 亡霊国プさん» ありがとうございます！文哉くん最近たくさん出てきてくれて大好きです！！！ (2020年5月13日 19時) (レス) id: 629277b885 (このIDを非表示/違反報告)
亡霊国プ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！^_^ 佐野君かっこいいですよね… 私も大好きです。 主人公の兄設定なのでさすがにこれから恋愛ルートに持っていくことは流石にできないですがまだまだこれから登場してくる予定なので、これからも読んでいてくれたら嬉しいです^_^ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 4a7237c299 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 佐野文哉！普段占ツクであまり見ない推しが出てるとは！！！嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 629277b885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亡霊国プ | 作成日時：2020年5月7日 22時
