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與那城先生に席に着くように則された後、2人は各自の席に向かった。
木全くんがこちらに向かって歩いてくる。
やはり私の前の席だったようだ。
一瞬目が合ったような気もしたが、彼はサッと席につき、もう先生の方を眺めている。
彼の背中に目をやると、綺麗な白の制服に何故だか土が付いている。
“もしかしたら野良猫を追いかけてー”
の言い訳は本当だったんじゃないか と考えてみる。
そこからまた空想に浸ってしまい、與那城先生の話はもはや入ってきていない。
與那城「んーていってもまぁ もうこれ以上説明することないんだけどなぁ。 微妙に時間余っちゃったな、 …そうだ。 自己紹介していくか。 お前たちまだお互いのことなんも知らないだろ」
“自己紹介”
というワードにつられ、私の精神はまた現実へと引き戻された。
新学期には避けて通れない行事だが、私は自己紹介が大の苦手だ。 そもそも人前で話をする事が嫌いだ。
クラスのみんなが私に注目してー なんて、考えるだけで鳥肌ものだ。
そんな事を考えるうちにヒコまで順番が来ていた。
正彦「えーっとぉ、 今西正彦です。 誕生日は7月7日でぇー 好きな食べ物はー …」
ヒコはひまわりの様な笑顔でスラスラと自己紹介を始めた。ちょっと話すぎなんじゃない？って思うほど次々と話が出てくる話術に感心する。
正彦「そんでー、そこに座ってる佐野Aとは幼稚園からの幼なじみですっ！★ Aの好きな食べ物はハンバーグでぇー」
と、ついには私の紹介まで始まる始末だ。
クラス中の視線が私に集まる。 恥ずかしい。
與那城「おいおい、今西！ 話脱線してるぞ！もういいな？」
と與那城先生のナイスパスによってヒコの自己紹介は強制終了となった。
正彦「えー先生 今西じゃなくて、これからヒコって呼んでなー！ みんなもやでー！」
ー注意されたのに話し続けるヒコは生粋の陽キャラだな
なんて思っていたら順番はもう木全くんにまできていた。
木全「えーと。 木全翔也です。 うさぎとステーキ肉が好きです。 えっと…カラオケの十八番はHOT LIMITです。 よろしくお願いします。」
と、彼は照れくさそうに言った。 言い終わった後の耳は少し赤らんでいる。
ーうさぎとステーキ肉ってどんな組み合わせ、、？ え、うさぎってもしかして食用？ ちょっと待って、HOT LIMIT？ 十八番？ 何？歌手なの？
なんてツッコミを入れる間も無く、私の番がきた。
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みんゆり - とても楽しく読ませてもらってます！気づいているかも知れないのですが拓実くんの字が間違っていたので直してもらえると有難いです。！ (2020年6月10日 23時) (
レス) id: cbda81386f (このIDを非表示/違反報告)
亡霊国プ(プロフ) - ななさん» 読み続けてくださっているのですね！ 嬉しいです本当に！！ まだまだ続きますが、どうぞよろしくお願いします^_^ (2020年5月14日 10時) (レス) id: 4a7237c299 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 亡霊国プさん» ありがとうございます！文哉くん最近たくさん出てきてくれて大好きです！！！ (2020年5月13日 19時) (レス) id: 629277b885 (このIDを非表示/違反報告)
亡霊国プ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！^_^ 佐野君かっこいいですよね… 私も大好きです。 主人公の兄設定なのでさすがにこれから恋愛ルートに持っていくことは流石にできないですがまだまだこれから登場してくる予定なので、これからも読んでいてくれたら嬉しいです^_^ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 4a7237c299 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 佐野文哉！普段占ツクであまり見ない推しが出てるとは！！！嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2020年5月9日 18時) (レス) id: 629277b885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亡霊国プ | 作成日時：2020年5月7日 22時
